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2017年10月28日 (土)

子ども図書館

東京・中野の閑静な住宅街に、レンガ造りの「東京子ども図書館」があります。全国でも数少ない、子どものための私設図書館で、立派な財団法人として設立時より40年以上に亘って理事長を務められた松岡享子さんがインタビューを受けられていました。当時、各自治体でも「子ども図書館」はありましたが、子どもに物語を聞かせるなど、「子どもに対するサービス」を行っているところは少なかったそうです。

海外で図書館に勤めながら、学校へ読み聞かせの出前紹介など、「子どもに対するサービス」の実体験から、「子どものための図書館づくり」に献身されてきた功績は大きいと思います。子どもが好きで、子どもの喜ぶ顔を見ることに楽しみだった、といわれていましたが、小さいお子さんには、家庭に本があること、そして、その中身を知らせるために「読んで聞かせてあげる」ことが読書の習慣づけに必要と思われてきたのでしょう。

この40年で子供を取り巻く環境は大きく変わりました。少子化に加え、携帯やインターネットの情報が氾濫し、読書の機会は減ってきていますが、子どもたちの「お話が好き」という本質は変わっていない、といわれます。時としてニュースで目にする子ども虐待の家庭では、読んで聞かせるための絵本すらないように思えます。そんな子どもさんにも、読書の機会を提供できる「子ども図書館」の存在は大きいと云えます。

インタビューの聞き手が、「図書館に来て、読書をしないで、遊んで帰るだけの子どもさんもいるようですが」と問いかけに、「それは、それでいいのです。子どもさんにとっては、本があるという環境を知っていれば、咎めることはありません。」と寛大な答えでした。あくまでも、「子どもに対するサービス」が第一義なのです。私なら、きっと「静かにして、本でも読みなさい」と、注意をするだけで、恥ずかしい限りでした。

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2017年10月14日 (土)

相手理解

新人フォローアップ研修の季節です。私たち研修担当としては、4月の新卒研修の時から会っていないので、あれから彼らがどれだけ成長したか、見せてもらえる楽しみがあります。それと今年は、研修期間の1日を、「相手理解」のお手本としての「先輩を観察する日」を設けたことで、その結果がどうだったか、聞かせてもらえるのも楽しみです。

社会人になると、学生時代と違って、否応なしに、相手理解を求められる場面が増えます。苦手な上司、嫌なお客様、生意気な同僚・・・。最近の若い人の特徴として、相手理解が苦手という人が多いといわれます。仕事を円滑に進めるうえで、相手理解は必要なことですし、「他人に興味がない」などと言ってはおられません。

相手理解ができるようになるには、「まず自分のことを知る」、「話しかけてみる」、「友達を見てみる」、「自分と共通のもの、違うものを見つける」、「決めつけない」と新人のときに教わるのですが、配属先の状況にもよりますが、なかなか実行できず、「相手理解」は進みません。もっともベテランの社員でも「相手理解」は難しい、というより、下手に実績が付くと、自分を変えられないので、新人よりも難しい人もいるかもしれません。

「先輩を観察する一日」は、電話応対、お客さまとの接遇、他部署との連携、上司への報告など、改めて観察すると、相手への思いやりで「自分なら・・・していないこと」「自分なら・・・こうしていたこと」を気づきとして書き留めてみる。要は、日ごろ自分が何気なく行っている所作、何気ない会話、自分が仕事に向かう姿勢と、先輩のそれとを比べてみることです。

翌日、研修会場に、先輩が見せた「相手理解」の具体的な項目を、みんなで持ち寄り、グループで話し合います。そこには、なぜそうなのか、それがないとどうなるか、など、深まった気づきが生まれます。そして、全体でまとめ上げた項目を、全員で共有すると共に、職場に戻って、ひとつでも多く実行することで、自分の社内外でのコミュニケーションが一段とレベルアップすることを祈念しています。

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