« 窓から飛び降りなさい | トップページ | ご配慮ありがとうございます »

2017年8月 5日 (土)

当事者意識のない人

当事者意識とは、その言葉のままですが、言葉でいうほどその意識を持つことは簡単ではありません。新入社員研修では、学生から社会人になる意識の持ち方の違いを、仕事人の役割として説明することで、当人たちに当事者意識を持たせることはできます。しかし、二年目、三年目になるにつれ、与えられた仕事なり、雑用なりが自分の仕事だと思っていない人が出てきます。

具体的には、その仕事は上司の仕事であって、それを手伝っているという意識しか持たない人で、あえて意識して当事者意識が薄いのか、無意識に薄いのかは分かりませんが、実際にその仕事に関わっているのに、まるで他人事のような振る舞いや発言をする人がいます。環境がそうさせてしまったこともありますし、そもそもそういう人だったのかもしれません。

当事者意識を持てない人に共通しているのは「責任から逃れようとしている」ことです。そして、責任を追及されると、例外なく「自分には関係ないと思った」「知らなかった」など言い訳をします。部下がどんなに優れた能力を持っていても、問題意識に乏しく、当事者意識を持ちたがらないなら、結果としてその人は能力を発揮していないことになります。こんな人がリーダーになったら、部下はたまったものではありません。

管理職候補の研修で「こんな上司になりたくない」を反面教師とて上げてもらうと、「肝心なところで逃げる」「責任をとろうとしない」が上位を占めます。明らかに当事者なのに「知らない!」「関係ない!」と言い張り、責任をとろうとしない、というのです。「責任をとろうとしない」というより、本気で「自分は悪くない!」と思っているから始末に負えないのです。

当事者意識は、英語では「Sense of Ownership」というそうですが、「当事者意識を持ってほしい」と感じるとき、その「当事者意識」は「オーナーシップ」と言い換えることができるかもしれません。オーナーシップとは、自分の担当する仕事を、命じられたからやるという消極的な向き合い方ではなく、自分自身の課題として主体性をもって取り組む姿勢をいいます。「当事者意識を持て」というより「オーナーシップを持たせる」方が早道なのかもしれません。

|

« 窓から飛び降りなさい | トップページ | ご配慮ありがとうございます »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/172484/65622946

この記事へのトラックバック一覧です: 当事者意識のない人:

« 窓から飛び降りなさい | トップページ | ご配慮ありがとうございます »