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2017年1月21日 (土)

アイデンティティと多様性

「アイデンティティ」というのは、元はといえば心理学の用語で、日本語では「自己同一性」と訳されていますが、「アイデンティティの確立」となると、企業活動でもよく聞かれます。若者が成長過程において、自己を形成する過程で、自分らしさを確立する必要があり、「主体性」とか「個性」または「その人らしさ」に置き換えてもよいかと思います。

企業研修で「理想の上司」の条件の一つに「ぶれない上司」というのがありますが、これは、上司が主体性を持って、つねに事に当たっている場合であり、何の判断基準も持ち合わせず、部下の意見に迎合するだけで、上からの課題に右往左往する姿はいただけません。これでは、部下が、上司の意を汲んで自ら行動を起こすことはできません。

ただ、一般の人も含め、自分の「アイデンティティ」を一方的に他者に押し付ける人がいますが、これは良しとしません。相手と一緒に仕事をする場合でも、相手の意見に聞き耳をもたず、「多様性がない」と言われる所以です。日常の仕事でも、頼んだことを「聞いたふりをする」だけで、一向に実行してくれないのです。これでは、本当のアイデンティティの持ち主とは言えません。

もっとも、人の意見に左右されて、何も決められない主体性のない人も問題です。企業内研修では、「相手理解」がテーマの多くを占めています。自分が嫌われることを避けるため、相手理解だといって、みんなにいい顔をするのは結構ですが、最終的には、行動に矛盾がでてきたり、自分が苦しくなるだけです。日常の生活においても、いろいろアドバイスを得たとしても、決断をするのは自分なのです。

「アイデンティティがあって、多様性をもった人」というのは、日産自動車のカルロス・ゴーンCEOの人材育成にけるキーワードといわれています。アイデンティティだけの人、ダイバーシティを標榜する多様性だけの人は論外です。異文化を理解したうえで企業のグローバル化を推進できる人は、限られているといわれていますが、少なくても「自己の価値観」をしっかり持って、かつ「相手を認める度量」を持った人はどこでも重宝されるのではないでしょうか?

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