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2016年12月17日 (土)

今年の漢字

先日、京都の清水寺で、貫主が揮毫する「今年の漢字」に「金(きん)」が選ばれました。日本漢字能力検定協会が毎年公募して、年末に発表されているものですが、応募が一番多かったという「金」は、2000年、2012年に続き3回目で、いずれもオリンピック開催年で、世相としては、変わっていないというか、やや月並みの感があります。ちなみに2位は、米大統領選の影響か「選」で、3位は、地震などの天変地異から「変」が選ばれていたそうです。

今年は、流行語大賞の「神ってる」から「神」と思った人も多かったようですが、それをいうなら、広島カープの優勝の経緯に挙げられている「逆転の広島」の「転」ではないでしょうか?米大統領選、都知事選も「逆転」でしたし、英国のEU離脱の国民投票の結果も、メディアの世論の読み違えがあったにせよ、今までの流れとは一転した事態となったのですから、「起承転結」の「転」なのです。

「トランプ現象」に象徴された「本音が表に現れる」ことの変化は、メディアが読み切れませんでした。私たち一般市民も、メディアの報道を信じすぎているキライがあり、メディアの読み違いで「あっと驚く」結果がでると、不思議で仕方なくなります。いままでは、「本音」は違っていても表に出さないで、意思表示も「本音」を抑えたところで行動し、それが結果として「本音が出ない」で表れていました。それが集団行動となると、「本音」が表に現れるようになったのです。

このことが、日本でも今後、起こりうるかといえば、「本音」と「建前」を使い分けるわが国では、難しいのではないでしょうか?日本的価値観での違いといえばそれまでですが、例えば交渉事で、欧米では、当初から直接的な要望を出して渡り合うのに対し、わが国では、まずはお互いに建前から入って交渉の余地を残し、次いで相互の妥協点まで埋めていくことが行われます。本当は「本音」など、ないのかもしれません。

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