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2016年9月10日 (土)

自社の強み

ラジオを聴いていて、ヤナセという会社が、自社のことを「ヤナセはクルマを作らない、『クルマのある人生』を創ります。」というコピーが面白かったので、気に留めました。ヤナセの歴史は、ベンツやワーゲンなど、外車の輸入で、日本のモータリゼーションをリードしてきました。欧州のメーカーが日本に現地法人を設立した後も、確かにクルマでの生活文化に寄与していることをアピールされているのでしょう。

このような企業理念で、研修でよく使われる例にスターバックスのミッションがあります。「ひとりのお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティーから」というキャッチよりも、「居心地のよい『サードプレイス』というスペースを提供している」の方が好まれます。もちろん、「ファーストプレイス」は家庭で、「セカンドプレイス」は職場のことですが、サードプレイスという表現が納得させられます。

企業理念とか社是というと、抽象的な表現が多いのですが、最近では、社内向けのメッセージというより、「社外のお客様向けも、社内向けも同じ」というマーケティングコミュニケーションの作法に基づくものが増えてきました。自社の強みと言える特徴をお客様に訴えると同時に、社内にその強みを持続させ、さらに高めて発展させようとするものです。

社内の研修で、「自社が提供する価値」や「競合他社との違いは何か」といった提供価値分析のワークがあるのですが、前述のヤナセやスタバのキャッチコピーのように、それだけで、ヤナセだとか、スタバだとか、瞬時にわかるようなものが、出てこないです。たとえば、「わが営業所自慢」の課題であっても、「コミュニケーションが取れている」とか「チームワークがよい」というのが多くて、ありきたりになっています。

大事なことは、自分たちが提供でききている価値で、他社との違い、他人との違いをはっきり浮き彫りにして、それをみんなで共有し、その価値を高めることにあります。そしてリーダーたるものは、日頃から、ことあるごとに、そのメッセージを発信してほしいです。部下をほめるにしても、叱るにしても、その価値が判断基準になっているよう、つねに、彼らの行動を見ていてほしいです。

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