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2016年6月 4日 (土)

脱・ゆとり教育

最近「脱・ゆとり教育」という言葉を耳にします。そもそも「ゆとり教育」が始まったのは、小中学校では2002年度、高等学校では2003年度、年齢にすると2016年現在で12歳から29歳までの人たちが対象です。これからの社会を動かす中心となる世代に、従来の「詰め込み重視」型をやめて、ゆとりある環境にして、もっと有意義に時間を使ってゆとりを持たせようとしました。当時の文科省も「生きる力」「考える力」が今後必要になる、といっていました。

それが、OECDで実施されている「生徒の学習到達度調査(PISA)」の結果からか、世間から「ゆとり教育」は「子どもの学力低下を招く」と強いパッシングを受けて、文科省は2008年に「新学習指導要領」を公示し、「脱ゆとり」と思しき方向へ転換しました。小学校では2011年度、中学校では2012年度、高校では2013年度の入学者から完全に行われました。その卒業生が、今年の春卒業ということで、文科省の「脱・ゆとり教育」宣言となったわけです。

「知識がなければ創造力は生まれない」といわれます。詰め込み教育は、創造力を養うことと一見正反対のように思われるかもしれません。しかし創造力というのは知識の量が多ければ多いほど、いろいろな知識の組み合わせができて、創造力は豊かになるというわけです。何か新しいことを考える場合でも、まったくのゼロから何かを作り出せることはほとんどないからです。

いままでの「ゆとりの中で、自ら学び、課題を見つけ、解決するという新しい学力を目指していた」のが、再び、反復型の学習に重点を戻すことになりましたが、単に、学力として図りやすい教科の時間数を増やすことで、知識が増えるわけではありません。今回の新学習指導方針でも「生きる力をつける」という方針は変わっていないので、本当の学力向上は、「ゆとり教育時代を含めた「生きる力」を教えることにあると考えられます。

「ゆとり世代」は授業時間数が少なく「ゆとりをもった」教育で育ったという認識から、他の世代から様々な批判を受けることがありますが、私は、社会に出てからの力」を重視する教育を受けてきた「ゆとり世代」に期待しています。これまでの世代よりもさらに社会で活躍する、強い力をもっているのが「ゆとり世代」だと思っています。

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