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2015年11月14日 (土)

研修でのグループ組み合わせ

日本人のチームワークが評価されるのは、「集団思考」による組織力で、相互信頼感のある集団メンバーの意見や主張がまとまりやすく、特定の目標達成や問題解決に向けて一致協力することができるからだといわれています。しかし、一方で、組織が大きくなるにつれて難しくなる、とも言われ、その理由として「社会的手抜き」とか「傍観者効果」といったものがあります。

「社会的手抜き」とは、集団で共同作業を行うとき、一人当たりの課題遂行量が人数の増加に伴って低下する現象で、有名な実験ではドイツの心理学者リンゲルマンの「綱引きの実験」というのがあります。被験者にロープを全力で引っ張らせ、その力を測定したところ、1人の時:63kg(100%)、2人集団:118kg(93%)、3人集団:160kg(85%)、8人集団:248%(49%)となり、集団になればなるほど、無意識のうちに手抜きの心理が働いてしまうそうです。

また、「傍観者効果」というのは、ある事件に対して、自分以外に傍観者がいる時に率先して行動を起こさない心理です。傍観者が多いほど、その効果は高くなることを検証した心理学者、ラタネとダーリーの実験というのがあります。私たち人間の心理の中には、一人だったら行動を起こすところを、他の人がいるために行動し損なうことがあります。そして、人数が多くなればなるほど「誰かがやるだろう」となることが強いようです。

研修に参加する部署が複数の場合、グループの組み合わせに、時として悩むことがあります。
というのは、同じ部署同士でなく、部署を混ぜこぜで、グループ編成する方が、課題解決の成果がでるのか、それとも同じ部署同士のグループでお互い成果をあげてもらうのか、です。もちろん、「社会手抜き」や「傍観者効果」のことがあります。

私たちの行動は常に他者の行動に影響を与え、それと同時に他者の行動によって自分の行動が影響を受けるという関係にあります。ですからグループワークでは、どんなグループ編成であれ、メンバーが「研修だから」とか「業務とかけ離れている」とか「誰かがリードすればよい」など、誰かが参加意識が薄い発言をすることで、そのグループに「負の影響」を与えないよう気をつけたいものです。

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