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2015年11月28日 (土)

実演販売士

実演販売士という仕事があるのをご存知でしょうか?「実演販売士」とは、実演販売と集客販売を合わせた販売をする人で、集まったお客様の心をつかみ、商品の特長を分かりやすいように説明し、時にはお客様を笑わせ、集まったお客様を楽しませ、集客→説明→販売を15分くらいで完了するスペシャリストです。

スーパーやショッピングセンターなどに来ているお客を前に、調理用具などの商品を実際に使いながら特徴や性能などを説明し、その商品を販売していく実演販売士。実は、彼らの多くは、デパートやメーカーから「これを売ってほしい」と仕事を依頼され、稼ぎは本人の売り上げ次第、完全歩合制という職業で、まさに営業の中の営業です。

私たちは実演販売というと、映画に見る、神社の境内などで販売を行う的屋の「寅さん」を思い出す程度で、昔はなんだか怪しいイメージのある職業でしたが、現在ではTV通販の発展とともに世間一般にも販売のプロとして認知されています。また、これらのプロを育成する「実演販売士の育成会社」もあります。そしてプレゼンなどの企業研修も請け負っています。

一般的にありがちな座学中心の講座やセミナーとは違い、何よりも現場に即した内容を心がけて、一歩現場に出たら、はっきりと心身で効果が実感できるプログラムとなっているようです。
もちろん 理論的にも、心理学・脳科学・行動経済学からNLP(アメリカのコミュニケーション実学)等をしっかりと身につけたトレーナーが、担当されるそうです。

確かに、私たちの最近のプレゼン研修の傾向を見ていると、「プレゼンの目的は、こちらの提案を説明するにとどまらず、相手に内容を分かってもらい、行動を促すことにある」ことから、この実演販売士の研修に近いものがあります。お客様に、「使い勝手をイメージされる」手法は、私たちが標榜する「プレゼンテーションとコミュニケーション」の一体化そのものです。

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2015年11月14日 (土)

研修でのグループ組み合わせ

日本人のチームワークが評価されるのは、「集団思考」による組織力で、相互信頼感のある集団メンバーの意見や主張がまとまりやすく、特定の目標達成や問題解決に向けて一致協力することができるからだといわれています。しかし、一方で、組織が大きくなるにつれて難しくなる、とも言われ、その理由として「社会的手抜き」とか「傍観者効果」といったものがあります。

「社会的手抜き」とは、集団で共同作業を行うとき、一人当たりの課題遂行量が人数の増加に伴って低下する現象で、有名な実験ではドイツの心理学者リンゲルマンの「綱引きの実験」というのがあります。被験者にロープを全力で引っ張らせ、その力を測定したところ、1人の時:63kg(100%)、2人集団:118kg(93%)、3人集団:160kg(85%)、8人集団:248%(49%)となり、集団になればなるほど、無意識のうちに手抜きの心理が働いてしまうそうです。

また、「傍観者効果」というのは、ある事件に対して、自分以外に傍観者がいる時に率先して行動を起こさない心理です。傍観者が多いほど、その効果は高くなることを検証した心理学者、ラタネとダーリーの実験というのがあります。私たち人間の心理の中には、一人だったら行動を起こすところを、他の人がいるために行動し損なうことがあります。そして、人数が多くなればなるほど「誰かがやるだろう」となることが強いようです。

研修に参加する部署が複数の場合、グループの組み合わせに、時として悩むことがあります。
というのは、同じ部署同士でなく、部署を混ぜこぜで、グループ編成する方が、課題解決の成果がでるのか、それとも同じ部署同士のグループでお互い成果をあげてもらうのか、です。もちろん、「社会手抜き」や「傍観者効果」のことがあります。

私たちの行動は常に他者の行動に影響を与え、それと同時に他者の行動によって自分の行動が影響を受けるという関係にあります。ですからグループワークでは、どんなグループ編成であれ、メンバーが「研修だから」とか「業務とかけ離れている」とか「誰かがリードすればよい」など、誰かが参加意識が薄い発言をすることで、そのグループに「負の影響」を与えないよう気をつけたいものです。

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2015年11月 7日 (土)

美術鑑賞

「食欲の秋」もいいですが、今年は「芸術の秋」にしてみようと、大学のOB会に美術鑑賞クラブあるのを思い出して、初めて参加してみました。今回のオススメのアートスポットは東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)の見学で、「華やかな由緒ある美しさを持つ建築 アール・デコの鑑賞」ということでした。

目黒駅から5~6分でしょうか、緑豊かな森を背景にオフ・ホワイトの館は一見シンプルで近代的な印象ですが、内装はアール・デコ様式で彩られています。アール・ヌーヴォーのようにゴテゴテしていず、幾何学的なラインが基調のアールの出窓や、ルネ・ラリックがデザインしたシャンデリアやガラスのレリーフなど、素晴らしい装飾が施されています。

一階は広間やダイニングなど、お客様をもてなすスペースで、二階が朝香の宮様とお妃様の居住スペースになっています。随所にラリックの照明や花瓶、置物などがあり、壁画はアンリ・ラバンによるものです。庭園は、開放していませんでしたが、テラスがとてもすばらしく、浴室の窓が開き、テラスの先に庭園が一望できます。

ただ、残念なことに、各部屋の本来あるべき調度品や家具が一切なく、当時の生活がイメージできないことでした。というのは、今回は、部屋ごとに、コンテンポラリー・ジュェリー界の巨匠「オットークリンツ展」がコラボ開催されていたからです。たとえば、大理石の床に、大小のコインがちりばめていたり、四角い大振りのペンダントがいくつもぶら下がったりしていました。

拝観者は、昭和初期のロマンを楽しみにこられているのか、かなり年配の方が多く、この斬新な現代アートとの融合に、戸惑っておられた様子でした。本館の隣には、展示空間のほか、カフェやショップもある現代的な新館が建てられ、くつろぎのスペースもありましたが、アール・デコから現代への渡り廊下はタイムトンネルなのでしょうか?

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