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2015年10月24日 (土)

指導するということ

「間違いなく一番の指導者でした」とは、ラグビーW杯で3勝を挙げた日本代表のメンバーのエディ・ジョーンズHC評です。彼は12年4月に就任してから代表合宿で1日3部制の練習を取り入れるなど「ハードワーク」を選手に課しました。練習中に故障して離脱した選手に「満足に準備をせずにケガをするような選手は国際レベルでは通用しない」と容赦なく代表から外すなど、意識改革も徹底しました。

一部では“鬼軍曹”という指摘もありましたが、人望が厚かったのは、「仕事の軸がぶれず、目標設定も明確で適切」であったと言われています。彼は“W杯ベスト8”を目標に据え、そこで戦えるかどうかを選手の選考対象にしました。ですから、代表に貢献してきたベテランでも平気でリストからはずし、次々と結果を残せたから、チームに結束力が生まれたのだと思います。

折りしも、この1ヶ月前、「日本サッカーの父」と呼ばれ、多くの日本のサッカー人から敬愛されてきた、デットマール・クラマーさんが、亡くなられました。享年90歳でした。クラマーさんは、とてつもなく弱かったサッカーの日本代表チームを、先の東京オリンピックでベスト8に導きました。その4年後、メキシコオリンピックで日本が銅メダルを獲得したことはあまりにも有名です。

クラマーさんは、日本代表のコーチに就任した時、選手に基礎を徹底的に教え込んだそうです。基本中の基本である、インサイドキックから指導したというから驚きです。初歩的な練習の繰り返しに対しては批判もありましたが、方針を変えることはありませんでした。彼の名言として「指導することとは、悪しき習慣を取り除き、よき習慣を植え付けること」というのが印象的です。

サッカーのクラマーさんも、ラグビーのジョーンズHCも、あらゆる反発を押しのけ、信念を貫いたからこそ、選手はポリシーを受け継いで、一つ一つのプレーを自分で考えられるようになったと言います。ひるがえってサラリーマン社会を見渡すと、たとえ上司が“鬼軍曹”でも、軸を明確にして指示を出せば、部下は自分で考えながら結果を出すようになるのでしょうか?

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