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2015年6月20日 (土)

マズローの欲求5段階説

アメリカの心理学者、アブラハム・マズローが唱えた「マズローの欲求段階説」は、人間の欲求は「生理的(基本的)欲求」「安全・安定の欲求」「所属(社会的)欲求」「承認(自我)の欲求」「自己実現の欲求」と5段階のピラミッド状に構成されていて、低階層の欲求が満たされると、より高次の欲求に移行するというものです。いまでもマーケティングの研修等で披露されることがあります。

マーケティングの視点でみると、必要なモノが飽和状態にある消費者に向けて、マーケッターとしては、消費者の「自分らしさの繕い」を「自己実現の欲求」とみなして、新商品の開発や、流通チャネル、メディア対策、売り場づくり、等々仕掛けることを重要としている、というわけです。
ただ、このような形の「自己実現の欲求」が、すべての人に当てはまるのではなく、必ずしもそれがゴールとは言えないと思います。

マズローの枠組みはアメリカ文化が前提であり、彼自身が普遍的モデルを志向していたにも拘わらず、結局は個人主義に価値を置く西洋的人間観をモデル化したに過ぎないという批判もあります。特に日本の場合は、個人よりチームが優先されることが一般的で、一部の個人主義の方を除いて、集団に属したり、仲間が欲しくなる「社会的欲求」や「承認欲求」が満たされないと、人は孤独感や社会的不安を感じます。

よく「日本人は農耕民族である」といわれるとおり、農耕が共同作業であったことから、共同体を築きたがる修正があるといわれています。江戸時代以降、村落で行われた私的制裁に「村八分」というのがあります。村の掟に従わない人に対し、村民全体が申し合わせて、その家と絶交することですが、のけものにされて、仲間はずれになると、人は生きて行けなくなります。

コミュニケーション研修で出てくる「ストローク理論」も、他人の存在を認知するために与える、あらゆる言動」のことですが、「社会生活の中で、人間はストローク無しでは生きて行けない」といわれています。相手を無視する「ゼロストローク」で、人から、全く関心を持たれない状態では、誰しも「承認欲求」が一番に来るのではないでしょうか。

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