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2015年5月30日 (土)

今日する仕事は?

先日、「賢人」作家の松本幸夫先生の講演を拝聴する機会がありました。演題は、確か、「時間活用と仕事術」だったと思いますが、執筆活動の合間を縫って、研修や講演を積極的にこなしておられる先生の実体験からくるタイムマネジメントのあり方は、興味深いものがありました。講演といっても、一般的な座学ではなく、隣の人や前後の人とのワークを入れてあり、楽しく勉強させていただきました。

中でも「カミナリ療法」という、何気なく日々を送っている私たちにとって、目標設定の重要さを気づかせるワークがありました。「2週間以内にカミナリに打たれて命がなくなるとしたら、これからどうするか」をじっくりと考えて書き出してみることでした。時間管理のコンサルタントであるアラン・ラーキンの提唱した方法だそうですが、これは、普通あまり考えないことで、人生において何を大切に思うか、私たちの「価値観」を知るためのテストにもなりました。

それと、優先順位の付け方のところでは、「アイビー・リーの25,000ドルのアイデア」を紹介されていました。これは、ネットやブログで検索できますので詳しくは説明しませんが、要は、「明日、しなければならない仕事」をリストアップして、翌日、それだけを実行することで、仕事の生産性を向上させることができる、というものです。

私が、外資系の大手企業に勤めていたときの話ですが、ヨーロッパ本社からトップの人が来て、日本法人の私たちマネージャーが集められた会議で、「皆さんは、今日する仕事として、何をリストアップしましたか?」「皆さんが、今日する仕事は、自分がこの仕事をしなければ会社が維持できない、というものだけを考え、それを実行しなさい!」といわれたのを今でも覚えています。

スティーブ・ジョブズの名言といわれる言葉の中に「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか?」というのがあります。「世の中にないもので、人が喜ぶものを生み出す」という信念に、彼は日々、向き合っていた言葉かもしれません。

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2015年5月23日 (土)

アサーション・トレーニング2

アサーション・トレーニングで教わるコミュニケーション・スタイルは、大きく分けて「アグレッシブ(攻撃的)」「パッシブ(受身的)」「アサーティブ(ニュートラル)」の3つだそうですが、ネットで海外の文献や研修機関のカリキュラムをみていると、最近は、どうやら、この3つでなく、「パッシブ/アグレッシブ」を加えて4つあるというのが一般的なようです。

「パッシブ/アグレッシブ」とういのは、「受身的ながら攻撃性を隠し持つ」というタイプで、「アサーティブ」が、「ニュートラルで積極的」なのに対して、ちょうど正反対の位置に対峙しています。分かりやすくいえば、「アサーティブ」がWIN-WINのコミュケーションに対して、「パッシブ/アグレッシブ」はLOSE/LOSEになるコミュニケーション・スタイルです。

「パッシブ/アグレッシブ」は、相手に直接的な文句や攻撃を加えるのではなく、遠まわしに相手を嗜めたり、それとなく諌める行動をとります。相手から攻撃があって(パッシブ)、はじめて攻撃する(アグレッシブ)のですが、その攻撃は、極めて間接的な方法をとるようなタイプです。結構、私たち日本人には多いというより、たぶん、人は多少なりとも、この性格の要素を持っているのではないでしょうか?

海外では、間接的で率直でないコミュニケーションは、特にアメリカ人の間では不快感を抱かれるもので、このパッシブ/アグレッシブは、彼らのコミュニケーションのあり方にはそぐわない異質なものです。だからこそ、この現象が起こっているとき、彼らは敏感にそれを察知するのでしょう。このパッシブ/アグレッシブのスタイルは、日本人の間では、まれに常套手段にする人もいますが、滅多に使わない人も多くいます。

いままでのアサーション・トレーニングで取り上げられなかったのは、周りとの調和、礼節を重んじる日本社会では、ダイレクトな表現がなかなか難しく、怒りや不満を消極的、間接的に表現する人が多く、このパッシブ/アグレッシブな現象が、あまり人々の間で異質に映らないのかも知れません。それにしても、これを常套手段にする人がいる以上、4つめのコミュニケーション・スタイルとして、認知してほしいものです。

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2015年5月16日 (土)

事前学習プレチャレンジ

この前、ロジカルコミュニケーションの研修を実施するにあたり、研修当日の演習時間を増やすため、新しい試みをしました。それは、従来の研修で行っていた基礎知識の部分を、受講生に、事前に職場や自宅で学習(プレチャレンジ)して来てもらい、研修本番では、基礎知識のおさらい程度で、より実務に落とし込んだ演習をして、理解を深めようとするものです。

通常、ロジカルコミュニケーションの研修では、物ごとを筋道立てて話すというので、話す内容の組立に、PREP法やホールパート法を使います。いわゆる、結論-理由-具体例という三角ロジックの考え方などを、時間をかけて説明し、その理解を得るために、一つひとつ演習を繰り返します。それを、研修の前に、受講生に理解してもらったうえで、本番研修に臨んでもらいました。

具体的には、事前学習教材として、担当講師によるビデオ説明があるDVDと、それを見て課題に取り組むためのドリルの2種類です。初めての試みでしたので、受講生の職場環境を考慮して、これら教材の事前配布の他に、受講生が、会社でもイントラネットから、自宅なら当該研修会社のホームページからビデオ説明を見られるように用意しました。

研修本番の当日は、受講生の研修に臨む姿勢が、いつもと違っていました。いきなり、事前学習のビデオで説明していた先生が登壇し、盛り上がりました。基礎知識の学習も、通常の研修では、中には付いて来れない人もいるのですが、事前学習では、個々人が理解できるまで、課題に取り組めるので、研修のスタート時点では、足並みが揃っていたのです。それに、持ち寄った事前課題は、グループで共有することもできたのです。

一般の研修での「事前課題」というと、講師の先生が予備知識として、受講生の今まで経験や現況を把握しようとするもので、すべて講師のためのものでした。それが、この事前学習では、研修に直結した「基礎知識」とそれを理解するための「課題演習」なので、講師にとっても、基礎知識ゼロからスタートする必要がなく、また、その浮いた時間を、受講生と実務に関連した問題を共有して研修を進めることができたので、狙いどおりの結果でした。

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2015年5月 9日 (土)

アサーション・トレーニング

最近、アサーション・トレーニングを担当いただいている講師の先生と、講義内容をより業務に近いものにしていただくために、すり合わせを行う機会がありました。「アサーション」は、「自己主張が苦手な人を対象としたカウンセリング技法」として、半世紀以上前に、米国で実施されていたもので、その考え方が、コミュニケーションスキルとして、認知されてきたと聞いています。

最近では、「ビジネス・アサーション・トレーニング」といって、一頃に比べて、講義内容が、ビジネスに沿った内容になってきてはいるのですが、何分、横文字を日本語訳にすることが難しいようで、英語が苦手な受講生にとって、少し違和感を覚える表現が多いと思います。

たとえば、『コミュニケーションスタイルには大きく分けて「アサーティブ」「パッシブ」「アグレッシブ」があります。』というところを、どの研修機関のカリキュラムを見ても、アサーティブは、訳さずそのままで、パッシブ=受身的または服従的態度、アグレッシブ=攻撃的態度 となっていて、とてもわかりづらいです。

アサーティブは、パッシブとアグレッシブの中間ではなく、「自分の要望や意見を、相手の立場も配慮したうえで、率直に語る」というコミュニケーションスタイルですので、一言で言い表せないのかもしれません。だとすると、パッシブ=服従的とかアグレッシブ=攻撃的、という表現も問題あるのではないでしょうか?

たとえば、会議で発言しない人を、単に「服従的態度」と決め付けるはおかしいと思います。決して他のメンバーに服従しているのではなく、消極的であるか、発言を控えているのかもしれません。また、相手の話を遮ってまで、自分の意見を主張することが「攻撃的態度」とは言い切れず、結果として「攻撃的」で「積極的過ぎた」のかもしれません。

要は、コミュニケーションスタイルとして3つあるなら、その考え方として「アサーティブはI=OK、YOU=OK」、「パッシブはI=Not OK、YOU=OK」、アグレッシブはI=OK、YOU=Not OK」で、結果として、「アサーティブはWIN/WIN」、「パッシブはLOSE/WIN」、「アグレッシブはWIN/LOSE」ということなのでしょうか。

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