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2015年3月14日 (土)

互近助(ごきんじょ)

東日本大震災から4年を迎えて、先週は、連日、マスコミ報道は3.11の特番が組まれていました。阪神・淡路のときも多くの犠牲者を出したのですが、東日本の場合は、広範囲の強い地震、未曾有の津波、さらに原発事故による放射能汚染被害が加わり、いまなお、苦しみは消え去っていません。

その特番の中で、防災・危機アドバイザーの山村武彦さんは、平時からお互いさまの心で、向こう三軒両隣で声をかけあう習慣、「互近助(ごきんじょ)付き合い」が普段からできていれば、建物や瓦礫の下敷きになった人も、早くに助け出せたのでは、と力説していました。

「互近助」とは、「住んでいる町、隣近所でお互いに近くにいるもの隣人同士で助け合う、元気な人は助ける人になる、外出先、職場、学校などその場その場で互いに近くにいる人が近くにいる人を助ける、近くにいる人が困っているなと思ったら、見て見ぬふりをせず、気軽に声をかけること」から来た造語です。

たとえば、「回覧板はポストに入れるのではなく手渡しする」、「洗濯物が干してあって雨が降ってきたら声をかける」、「留守にするときは隣人に声をかける」、「もらい物のお裾分けをする」など、「何かあれば声をかけ合える関係と距離感」を普段から作っておくことが大切ということです。

私は、京都の出身なのですが、ふるさとを離れてから、町づくりの仕組みで一つ気がついたことがあります。それは、町内が、東京のように「ブロック単位」ではなく、ブロックの向かい合わせが「まるまる町」という仕組みになっているのです。その理由は、平安京の昔から、武家たちが都に攻め入るたびに起こす戦火に悩まされ続けた教訓から、いざというとき、町内の入口にバリケードをつくる声をかけやすいからだったそうです。

いまや、マンションが立ち並ぶ都会暮らしが多くなったこと、仕事が大都会に集中して、若い人が、都会にでて、核家族を構成するようになった現実は、この「互近助づきあい」は難しくなったかもしれませんが、「互近助」精神だけは、引き継いで、持ち続けるべきだと思います。

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