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2015年3月21日 (土)

例え話の上手な講師

いつも感心するのですが、例え話の上手な講師が時々おられます。受講生に対して、基本的な知識を提供したあと、その理解を深めるため、ワークをされるのですが、少しでも理解ができていないと察すると、具体的な例はもちろんのこと、受講生が腹落ちするよう「例え話」をされるのです。それも、私たち研修担当が「なるほど」と納得するものです。

よくコミュニケーションなどの研修で、筋みち立てて話すには、その理由とか、具体例を述べなさい、といわれますが、「例え話」は、その具体例とは異なります。例え話(譬え話、たとえばなし)は、複雑な分かりにくい内容を、比喩によって具体的なものの話に置き換えて分かりやすく説明する、短く簡潔な物語のこと」です。

新入社員のOJT指導にあたるチュータの人に、「あなたが新人の時のことを思い出してください。どんなことが嫌でしたか、どんな先輩の指導がよかったですか?」と問いかけてみたりします。また、新任の管理職を目指す人たちに、理想の管理者像を聞く場合、「嫌な上司」をイメージさせるのが手っ取り早い教示の仕方ですが、これは例え話ではありません。

「例え話」というのは、聖書やイソップ物語のように「比喩」に富んでいるものをいいます。昔から偉い人は、お釈迦様にしろ・お坊さんにしろ、相手を諭して納得させるのに、いつも例え話を用いています。例え話ができるのは、相手に伝えたいテーマが完全に「自分のもの」になっているからで、そのため、有能な人ほど例え話がうまい、といわれるのです。

直近の研修で、すばらしい「例え話」を聞きました。それは、管理者登用研修のときで、「今日の研修はかなりハードなもの」というのを「自転車の運転」に置き換えての話です。「確かに会社からあなたに自転車が与えられましたが、あなたが上手に乗れるようにするのが、きょうの研修です。午前中は、まだ補助輪をつけて練習しますが、午後は、その補助輪を外しますよ!」とは、一同、思わず「うまい!」と感心しました。

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