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2014年11月29日 (土)

高倉健さんのこと

国民的映画俳優、高倉健さんが亡くなりました。ニュースが流れてから、もう2週間以上、テレビ等、毎日のように追悼番組が続いています。いままで、大物の俳優さんが亡くなっても、これほど、特番の続くケースはなかったように思います。確かに、彼が嫌いという人がいないといわれるほど、人気があり、心に残る人物はいなかったように思います。

ご承知のとおり、健さんは、東映入社時は、俳優に向かないと言われたことで、その反骨心から、努力を重ね、「日本任侠伝」や「昭和残侠伝」のシリーズをはじめ、「幸福の黄色いハンカチ」「八甲田山」「南極物語」「鉄道員(ぽっぽや)」「ほたる」「あなたへ」など、半世紀以上にわたり活躍、文化勲章はじめ、日本アカデミーなど、数々の賞を取る、日本を代表する映画スターに上り詰めました。

人に愛され続ける人物として、私たちの人材育成に関わる者の立場から、彼のもつ人格を顧みたいと思いました。まずは、彼は、どの映画の役についても、その人物に成りきって演じていたことです。その成りきり方が半端じゃなかったから、任侠ものにしても、止むに止まれぬ事情から、全てを投げ打つ人物に共感を覚えたのかもしれません。

新卒社員が社会人として通用するのも、新任のマネージャーが管理職として認められるのも、本人が、個人的人格でなく、役割的人格が果たせた時だといわれるように、与えられた職務の役割を、無意識に演じきることができるか、にかかっています。自分が置かれた立場をわきまえず、会社がこうだからダメだとか、当事者意識のない人には、だれも付いてきません。

昔に出演したCMのセリフ「不器用ですから」は、彼のもつ無骨な男のイメージを表す一言として有名ですが、人一倍、謙虚なところも尊敬されていて、撮影中は、他の人に悪いからと、椅子に腰掛けないとか、周りの人への気遣いを怠らない人だったようです。その一方、茶目っ気もあり、銀座で車をとめていたら、酔っ払いがタクシーと間違えて乗り込んで来ても、そのまま載せて走ったというエピソードもあるくらいです。

また、撮影の合間にいつも身体を動かしていたりして、健康にも気を使っていたことでも有名です。どんなに、好奇心があって、積極性があって、探求力に優れていても、健康でなければ、チームを引っ張っていけないことと同様、健康への努力を怠らなかったからこそ、年輪を重ねるごとに、いい役柄を演じつづけることができたのではないでしょうか?

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2014年11月15日 (土)

オープンとクローズの違い

受講生対象の研修のタイプには、オープンとクローズがあります。一般的には、オープンは公募型で、クローズは集合研修といわれていますが、開催目的によって、それぞれオープンにもクローズにも、自主参加、選抜参加、集合参加の3通りに分かれます。

オープンの自主参加というのは、たいてい外部の研修機関が開催する公開セミナーに派遣するもので、手をあげて参加いただくわけですが、弊社の場合、受講料は一部個人負担をお願いしています。選抜参加や集合参加は、社内で開催するセミナーの場合で、クロスファンクション的に、集まってもらいます。

クローズの場合は、だいたい社内で行うもので、階層別研修や部署単位での開催で、目的やねらいがはっきりしていて、現状の課題や問題点をクリアにしたうえで、受講者の行動変容をゴールにしていますので、研修内容については、事前に講師の先生と詳しいすり合わせを行います。

なのに、講師の先生の中には、どのタイプの研修であっても、全く同じ内容のテキストを使われる方がおられます。どこが違うかといえば、話のなかに、対象者に合わせて、実習の内容が、ほんの少し変わるだけです。思うに、このタイプの先生は、不特定多数の公開セミナー向きで、相手に合わせるのでなく、ご自分の研修に受講者を合わせるようなものです。

このような先生にクローズの研修をお願いしても、今回は盛り上がったとか、盛り上がらなかったといった所感を述べられるのですが、これは、相手を意識しない結果からくるものと思われます。平たく言うなら、たまたまそのビジネススキルの習得で必要に迫られて受講する場合や、昇格を前提とした管理職研修では、「盛り上がった」というのは当然のことなのです。

講師の先生の中には、こちらが依頼する研修のテーマで、目的やねらいがはっきりしない場合、研修を引き受けない方もおられます。なぜなら、ひとりひとりの課題をクリアにして、実際の業務に活かせるよう、責任をもって研修を行おうとされるからです。こうしてみると、研修のタイプにもいろいろあるように、それに見合う講師の先生のタイプも向き不向きがあるように思えます。

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2014年11月 8日 (土)

マイナスの評価

研修時の受講者アンケート結果は、一喜一憂するに及ばない、と分っていても私たち研修担当からすると、気になる評価ポイントです。具体的には、5点満点で、「研修内容についての評価」「講師についての評価」です。自分たちのターゲットは、どの研修においても、平均で4.3以上が、一つの目安で、3点台になると赤信号です。

高い評価として、平均が4.8という場合があります。5点(非常に満足)が80%、4点(満足)が20%で、ほぼ満点に近い状態です。時として、受講者の中に、2点(やや不満)1点(非常に不満)をつける人が数人いると、その平均点は、限りなく4点近くに下がります。もちろん、記名式であっても、起こりうることなのです。

外部から招聘した先生の中には、その点数をつけた理由も聞かずに、そのような少数意見は無視してもよいと、おっしゃる方もおられますが、その厳しい点をつけた理由が、まっとうな意見であれば、耳を傾けるべきであり、自分の研修に自信があれば尚更のことです。その意見を取り入れて、さらに良いものにしてもらいたいものです。

人は誰しもマイナスの評価は受け入れたくないものです。自分の研修は、長年に亘り、作りこんで来たもので、大半の受講者が満足しているのだから、いちいち、批判的な意見に関わる必要がない、と思う人もいます。もちろん、人がプライドや自信をもつことは悪いとは言いません。むしろ、持つべきものです。問題は、ご自分の評価が高すぎる場合だと思います。

残念に思うのは、そうした過大評価の人は、他人より優れているといった勝手な思い込みや、慢心からしばしば努力を怠ってしまうことです。結果、思考停止状態に陥り、成長が止まってしまい、ますます他人の評価は受け入れなくなります。私たちも、研修担当部署として、「研修内容についての評価」で、厳しい指摘は、少数意見であっても、その理由を聞いて、一度は、評価者の立場で考えるよう、気をつけています。

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