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2014年9月27日 (土)

他人事(ひとごと)

近年「ひとごと」に加えて「たにんごと」という読みで使われることも多く、むしろ最近では一般に後者のほうを耳にすることが多いようです。しかし、「自分には関係ないこと」「自分には利害関係のない他人(たにん)のこと」などを意味する場合の伝統的な言葉は「人事(ひとごと)」とされ、多くの国語辞書が【ひとごと】「人事」を採っています。

もともと「他人(たにん)のこと」を意味する言葉には「ひとごと」という言い方しかなく、この語に戦前の辞書は「人事」という漢字を主にあてていました。ところが「人事」は「じんじ」と区別できないので「他人事」という書き方が支持されるようになり、これを誤って読んだものが「たにんごと」なのでしょう。ここでは、その読み方を云々するのではなく、「他人事」から脱却して、「他人の問題を自分のことのように考える」ことの大切さをお話したいのです。

「孟子」に、「人皆、人に忍びざるの心有り。人に忍びざるの政(まつりごと)を行なはば、天下を治ること、之を掌上に運らす可し。」(そういう政治ができれば、天下を治めることなど、掌のうえで玉をころがすくらい簡単なことだ。)があります。このことは、「政治を難しくしてしまっている原因は、為政者が社会の現状を他人事のように考えていることにある」とも読めます。

企業における場合も同じです。当事者意識のない人をよく見かけます。頼んでいた結果を訊ねても、「誰それにいっておいた。」というだけで、でまるで「他人事」です。リーダーたるものは、つねに当事者意識を持って事に当たるべきで、「それは、私の問題ではない」とか、「上申したが、反対されたので、やめた。」では、部下はたまったものではありません。

いま話題になっている「戦略人事(事業に貢献する人事)」の人選びも、ジャック・ウェルチがいうように、仕事にスピードがあり、自発的行動がとれ、コミットメントができる人物が求められます。日頃から、一見関係のない仕事を頼まれても、「それは、私の仕事ではない。」と頑なに断るのではなく、「それも私の仕事です。」と基本的にすべてを受ける姿勢を持ち続けたいものです。

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