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2014年8月 2日 (土)

自己主張と自己抑制

前にも、「話し上手」=「コミュニケーション上手」ではない、と書きました。相手の聞きたいことを話すのが上手というならまだしも、楽しいおしゃべりをしてくれる人は、「話し上手」=「聞き上手」でない、と同様、必ずしも、イコールとは言い難いのです。コミュニケーション上手は、「話す」、「聞く」のバランスがいい人で、話し上手な人は、時として、「聞く」方には回らないのです。

自己表現の仕方でいえば、自己主張と自己抑制のバランスの取れた人がコミュニケーション上手といえるのかも知れません。グローバル研修などに出てくる例え話として「自己主張すべき場面でも抑制すべき場面でも自己主張をするアメリカ」、「自己主張すべき場面では主張し抑制すべき場面では抑制するイギリス」、「自己主張すべき場面でも抑制すべき場面でも抑制する日本」というのがありました。

確かに、私たち日本人は、自己主張が苦手で、真っ向から対決の姿勢を取り、異なる意見の相手を論破したり説得したりすることに力点を置く欧米型コミュニケーションとは、スタイルが全く異なるということを認識する必要があるかもしれません。現に、私たちは、相手に対して反論する場合でも、「そうかもしれませんけど」とか「そういう見方もあるとは思いますが」とか言いつつ、相手に気づきを促すようなスタイルを取ります。

もちろん、私たちの周りには、自己主張の強い人もいます。日本は昔から、海外のものを取り入れることを推奨する人が多く、国の教育施策や企業の教育研修に携わる人がディベートをやたらと推奨したりします。日本人はディベートが苦手。これは今さら言うまでもないと思いますが、それがもとで問題やトラブルが起きてもあまり疑問視しません。昨今、小学生からディベートの授業をするといった風潮にはやや違和感があります。

そのようなことを勘案すると子どもの自己主張を育む上では、上述のアメリカモデルよりイギリスモデルのほうが日本人にとってはより現実的でとっつきやすいのではないでしょうか?イギリスの幼児教育の方針は、簡単に言えば「自己主張のレベル」も「自己抑制のレベル」も両方が高いタイプを思考しているように思えます。

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