« 挨拶と返事2 | トップページ | 自己主張と自己抑制 »

2014年7月26日 (土)

コミュニケーションの上手下手

他者とのコミュニケーションに苦手意識やコンプレックスを持っている人は少なくないかも知れませんが、時として、コミュニケーションの上手下手を、話し上手か話ベタと勘違いしている人も多いようです。前にも書きましたが、人と上手に関わるためには、何も話し上手になる必要はないと思います。

就活のニュースに、決まって出てくる「企業が社会人に求める能力とは?」というネタで、いつもトップにランクされるのは「コミュニケーション能力」であることはご承知のとおりですが、だからと言って、話し上手になろうと、コミュニケーション関連のノウハウ本を読んだり、スキル研修をうけたり、Facebookなどで友達関係を作ればよいというものでもありません。

プレゼンが上手だからといってもコミュニケーションが上手だとは言えません。コミュニケーションに長けている人は、潜在能力として、「相手の心を理解しよう、というココロ」を持ち合わせていて、さらに「相手の求めていることを言動で表現できる技術」を持ち合わせているものです。まさに、聞き手とココロでつながっているのです。

カリスマと称される米マイクロソフトのビル・ゲイツやアップルの故スティーブ・ジョブズが、コミュニケーションが上手だったとは、聞いたこともありません。インド最大財閥のダダ・グループを10兆円に引き上げた5代目会長のラタン・タタも、「私のマスコミ嫌いは有名で、人前で話すのが苦手だった」と言って憚りませんでした。

茶道に三炭という言葉があります。三炭とは、初炭・後炭・立炭のことで、「心配りに始まり、心配りに了る」心構えを示します。客の帰りぎわにも「どうぞごゆっくり」という心で炉中に炭を添えるのが立炭です。これは、招き入れた相手に対する気遣いとして、奥深いおもてなしの所作なのですが、無言のコミュニケーションと言えるのではないでしょうか?

真のコミュニケーションが、人の心が通じ合うことであるとしたら、それは、相手が「自分のことを理解してくれている」と感じてくれたときなのかも知れません。

|

« 挨拶と返事2 | トップページ | 自己主張と自己抑制 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/172484/60045336

この記事へのトラックバック一覧です: コミュニケーションの上手下手:

« 挨拶と返事2 | トップページ | 自己主張と自己抑制 »