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2014年5月24日 (土)

宇宙飛行士コマンダー

国際宇宙ステーション(ISS)に約半年滞在し、日本人初の船長(ISSコマンダー)を務めた若田光一さんが先週、アメリカ・ロシアの宇宙飛行士2人とともに、無事に地球に戻ってきました。「船長を務めた2ヶ月間、乗員をまとめてISSの運用や科学実験などの任務を確実にこなし、高い評価を得た」という報道がありました。

昨年11月7日打ち上げも、今年5月14日帰還も、予定通りというNASA(アメリカ航空宇宙局)の技術レベルの高さに驚きましたが、搭乗員(6名)全体の指揮官として任命されるISSのコマンダーは、通常の搭乗員が必要とする要件に加え、リーダーシップ、チームワーク、自己管理ができるスーパーマンではないかと思いました。

宇宙ライターの林公代さんによれば、「今、世界で現役の宇宙飛行士は約100人。さらに宇宙飛行士を率いる船長(コマンダー)の座をになうことができる人間はその中でも一握り。彼らは「人類代表」と言ってもいい。」とのこと。ですが、緊急事態が発生した場合の危機管理が求められるため、いままでISS船長の多くは軍出身者でした。

若田さんは、九州大学(大学院)で応用力学を修めた後、日本航空で整備の仕事に従事していました。当時はすべてにおいてパイロットを説得する必要がありましたので、提案も調整力が必要でした。NASAでのロボットアームの開発も、若田さんが短期間・低予算で貢献できたのも、このバックグラウンドが活きたのかもしれません。

また、管理職としてNASA宇宙飛行士室で約30人のチームを率いたときも、つねに笑顔で相手の苦労をねぎらい、反対意見にも耳を傾け、ともに汗を流したといいます。まさにリーダーとしての「人間性」を見るような気がします。先日、帰還したとき、「ありがとう」に続いて「チームのメンバーがよく業務を全うしてくれた」と第一声で部下を持ち上げました。

「つねに気をつけているのは、チームの能力と士気を高めるため、一人ひとりが何を望み、宇宙で何を実現したいのかという目標を把握することです。その気持ちを把握したうえで担当作業を検討し、各国の訓練担当やISSプログラム管理部門と調整しています」と若田さん。こんなリーダーなら誰もがついて行きたくなるでは、と思いました。

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