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2014年5月31日 (土)

伝える?

日頃お世話になっているベンダーさんからのご招待で、元クロックス日本支社長の森平茂生さんの講演会に行ってきました。あのユニークなサンダルがブームを呼び、ゼロから100億円企業に育て上げた人で、現在は新商品を育成するプロとして、海外の「ケルトビール」や健康器具「バックジョイ」の日本市場への導入を手掛けておられます。

きょうのテーマは、彼の著書のタイルと同じ「ガムシャラ仕事術」で、ブランドマーケティングの発想を基礎とし、自社の商品に誇りを持ってお客様にお伝えし、共感し、継続できる人間関係作りをしよう、というお話をされていました。常にお客様、社員の方とともにあるという姿勢は、私自身も学ぶところが多くありました。

中でも、印象に残ったのは、彼の「伝える」という意味の説明でした。彼の「伝える」には、5ステップがあり、「1.理解してもらう」→「2.意識を変える」→「3.行動に移してもらう」→「4.結果を出してもらう」→「5.連鎖をさせる」までやって、初めて「伝えた」ことになるというクダリです。

いま売り出し中の若手プレンテーターの山本直人さんの「プレゼンテーション」もそうです。プレゼンテーションの目的は、報告型であれ、説明型であれ、提案型であれ、相手を納得させ、動かすこと」といいます。この両者の「伝える」ことで、共通しているのは、「伝える」=「伝わる」だけにとどまらず、「行動を促して、結果を出させること」にあります。

多くの講師の方は、プレゼンテーションとは、「聞き手に知らせること」を「分かりやすい形で伝え」「聴き手に理解、納得してもらうこと」として、研修をしていただきますが、それでは、一方的なプレゼンテーションといわれかねません。やはり、その過程で、「聴き手が知りたいこと」、「聴き手を動かすこと」が抜け落ちていることを忘れないでほしいです。

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2014年5月24日 (土)

宇宙飛行士コマンダー

国際宇宙ステーション(ISS)に約半年滞在し、日本人初の船長(ISSコマンダー)を務めた若田光一さんが先週、アメリカ・ロシアの宇宙飛行士2人とともに、無事に地球に戻ってきました。「船長を務めた2ヶ月間、乗員をまとめてISSの運用や科学実験などの任務を確実にこなし、高い評価を得た」という報道がありました。

昨年11月7日打ち上げも、今年5月14日帰還も、予定通りというNASA(アメリカ航空宇宙局)の技術レベルの高さに驚きましたが、搭乗員(6名)全体の指揮官として任命されるISSのコマンダーは、通常の搭乗員が必要とする要件に加え、リーダーシップ、チームワーク、自己管理ができるスーパーマンではないかと思いました。

宇宙ライターの林公代さんによれば、「今、世界で現役の宇宙飛行士は約100人。さらに宇宙飛行士を率いる船長(コマンダー)の座をになうことができる人間はその中でも一握り。彼らは「人類代表」と言ってもいい。」とのこと。ですが、緊急事態が発生した場合の危機管理が求められるため、いままでISS船長の多くは軍出身者でした。

若田さんは、九州大学(大学院)で応用力学を修めた後、日本航空で整備の仕事に従事していました。当時はすべてにおいてパイロットを説得する必要がありましたので、提案も調整力が必要でした。NASAでのロボットアームの開発も、若田さんが短期間・低予算で貢献できたのも、このバックグラウンドが活きたのかもしれません。

また、管理職としてNASA宇宙飛行士室で約30人のチームを率いたときも、つねに笑顔で相手の苦労をねぎらい、反対意見にも耳を傾け、ともに汗を流したといいます。まさにリーダーとしての「人間性」を見るような気がします。先日、帰還したとき、「ありがとう」に続いて「チームのメンバーがよく業務を全うしてくれた」と第一声で部下を持ち上げました。

「つねに気をつけているのは、チームの能力と士気を高めるため、一人ひとりが何を望み、宇宙で何を実現したいのかという目標を把握することです。その気持ちを把握したうえで担当作業を検討し、各国の訓練担当やISSプログラム管理部門と調整しています」と若田さん。こんなリーダーなら誰もがついて行きたくなるでは、と思いました。

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2014年5月17日 (土)

私の新人時代

新卒入社の新人に対するチューター(指導員)研修のワークで、よく出てくるのに「自分が新人のときを振り返る」とういのがあります。自分が入社して、チューターから教わった中で、「うれしかったこと」と「いやだったこと」をグループで話し合い、これから教える側に回った自分の立場を明確にしようとする狙いがあります。

「うれしかったこと」は、先輩が「一緒に仕事をしてくれた」「答えを理由づけしてくれた」「失敗したときフォローしてくれた」など一般的なことから、いま考えてみると「叱り方が上手い人だった」など、ついてゆくのが精いっぱいで、「いやだったこと」にくらべ、具体的には、よく覚えていないというのが本音のようです。

これにくらべ、「いやだったこと」は、具体例が沢山でてきてきます。やはり人は誰しも、嫌なことはなかなか忘れないもののようです。たとえば、「何かにつけて、他人(同期)と比較された」というのは、本人をへこますだけで、なんのプラスにもならず、比較するなら、本人のビフォー/アフターで、成長(または停滞)を指摘してほしい、というのはもっともな意見です。

「いやだったこと」で多いのは、質問したときの先輩の対応の仕方です。「質問したらうるさがられた」というのが代表的なもので、この態度で新人と接するなら、新人は質問しづらくなり、行く行くは、報告もしてこなくなり、挙句の果ては、ミスを隠すようになります。わかっていても「忙しいから」という理由で、コミュニケーションの門戸を閉ざすことは、不幸な結果を生みます。

それに、「指導の仕方が、先輩と上司とでは違っていた」というのもよくあります。「普段は暖かく接し、仕事は厳しく」という理想形を、チューターは研修で教わっていても、その上司となると、普段も仕事も厳しい人や、逆に両方とも優しすぎる人がいて、違和感があります。この辺は、チューターの上司(指導責任者)にまで、この指導員研修を広げる必要を感じています。

一方、教える側でなくて、教わる側の新人にも問題があります。教える側のチューターは、若手とは言え、仕事ができるからこそ選ばれてチューターの任務を与えられた人であり、忙しい中を時間を作って、計画的に育成指導してくれているのです。コミュニケーションを自分から積極的にとるように新入社員研修時に徹底します。

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2014年5月10日 (土)

ゴールデンウイーク

ゴールデンウイークの大型連休も終わり、旅行に出かけた人、家でのんびり余暇を楽しんだ人、それぞれに、英気を養って職場に復帰されたことと思います。もちろん、この時期は、遊びに出かける人がいる一方、その出先で仕事をしている人がいるわけで、必ずしも全員が休んでいたわけではありませんが、挙って出かけた人も、待ち受ける出先のお店の人も、その名のとおり「ゴールデンウイーク」に違いありません。

フランスのパリのバカンスも、一斉に休みをとることで、日本のゴールデンウイークとよく比較されるのですが、フランスでは5週間の休みを取ることが法制化されているだけで、必ずしも夏の避暑に限ってはないようです。日本では、有給休暇それ自体は20日で、これだけを比較すると、世界から見て日本は休日が少ないと思われがちですが、厚生労働省の「就業条件総合調査」などの統計を見る限り、そうでもなさそうです。

確かに有給の支給日数の比較では、フランスの30日に対して、日本は20日ですが、その有給の取得率(消化率)は、フランスの100%にくらべ、日本は39%で世界最下位なのです。しかも日本人の51%が、現状の有給日数に満足しているとのこと。ちなみに取得率世界1位のフランス人の90%が、もっと休みが必要と回答しています。

「一斉でないと休みにくい」という日本の特殊事情を反映してか、日本では法定休日(祭日)が多くなっています。あるコンサルタント会社が世界40ヶ国を対象におこなった調査によると、日本は年間の祭日が16日で40か国中のトップのようです。その結果として、週休(土、日)、有給休暇、法定休日を合計した年間休日は、日本は137日になり、フランス等のヨーロッパ諸国(137日~143日)との比較では、ほとんど差がないことになります。

しかしながら、サービス残業や休日出勤、有給の未消化などを考えると、日本人はやはり働き過ぎかも知れません。若年層を中心に新しい働き方が注目される今、問題は、有給であれ、無休であれ、休みを取ろうとしない私たち働く側にあります。同じ総計調査で「現在の仕事への満足度」が欧米の80~90%にくらべ、60%と最下位の日本人は、「プライベートの充実=仕事の満足度」の結果に影響を及ぼしているのかも知れません。

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