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2013年3月30日 (土)

マッチング講師

最近、若手向きの研修でお世話になっている講師の先生から聞いた話ですが、研修講師は、その先生のように、研修の狙いや目的をはっきりさせないと仕事を引き受けできないタイプと、スキル研修が主で、ご自分のプログラムをできるだけ変えないで引き受けたいタイプに分かれているそうです。

前述のタイプの先生も、もちろんご自分のプログラムなのですが、たとえ新入社員のマナー研修であっても、「一般的な常識として」とか「将来のため」といったあいまいな動機づけで講義するのではなく、受講する新人をイメージして、このマナー研修を今後どの場面で活かすのか、しっかり動機づけて講義をしたいといいます。

なぜかというと、新入社員は、実際に仕事をしてないのでイメージがわかないからで、マナー研修なら、過去の新入社員の悪いマナーとか、良いマナーの事例をいくつか提示してあげないと、新人は何がいけないのか、何がよいのか分からないといいます。ですから、研修に先立ち、私たちが発信する「この研修のねらい」や、彼らが、いつから、どのような職場で、どのような仕事をするのか、内定研修までに何を学んだのか、など、いろいろ聞かれます。

後述のタイプの先生は、主に講演とか公開セミナー向きになるのですが、「一般的なマナー研修をお願いします」といえば、打合せなど必要ないほど、簡単に引き受けてくれます。依頼する方も、新卒なら、「一般的な常識」「将来のための基本」だけのニースですから、それにマッチングするプログラムをお持ちの先生=マッチング講師であれば十分なのです。

このような「マッチング講師」の先生は、端から、受講生を見ているわけではなく、「一般的な常識」を披露することで、十分と思っておられるようです。時流に合わせて内容を変えられるわけではありませんので、「カスタマイズできます」といわれても、役職の呼称とかをその会社のものに言い換えたり、プログラム上で項目を増やすことが「カスタマイズ」だと勘違いされている節があります。

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2013年3月23日 (土)

講師の先生と研修テキスト

外部から招聘して研修をお願いする講師の先生がお使いになるテキストですが、先生によっては、ご自分で策定されたもの、その研修会社の定番となっているもの、カスタマイズの要望に合わせて一部を修正したもの、などに分かれます。

個人の先生の場合は、ほとんど、ご自分のプログラムをご使用になるのは当然なのですが、登録されている会社によって、その研修会社の定番プログラムでなさる場合もあります。また、研修会社によっては、定番プログラム以外は受け付けず、融通の利かない面もあるのですが、完成度が高いなら、それどもいいのかも知れません。

やっかいなのは、融通が利かないから、他人が策定したテキストを、一部もしくは全部を、その策定した先生に許可なく、使用されるケースです。一般的に、どのテキストも「版権はその会社に帰属する」とテキストの巻末に記載されているのですが、それは対外的なことで、その先生が、その研修会社が自分以外に使用されると考えていないと思います。

先日も、あるマナーの先生が、どこかで見たテキストを、ご自分のテキストとして持参されましたので、お訊ねしたところ、上記のように、版権は会社に帰属しているのだから、誰が使ってもよいのだと言われました。オリジナルの先生に了解はとる必要がないというのです。

この先生は、ご自分でプログラムを策定して、それに見合うテキストをお作りになった経験がないのでしょうから、平気でそのようなことをおっしゃれるのでしょう。もしも立場を入れ替えて考えてみたとき、ご自分が苦労して作り上げたテキストが、知らない人が勝手に使われているとしたら、どうお考えになるのでしょうか?

マナーの講師なら「マナーは相手に対しての思いやりが第一」ではなかったのでしょうか?

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2013年3月16日 (土)

ラガードな人

ラガードとは、マーケティング用語で、革新的商品やサービスがでても最後まで購買行動を起こさない人たちのことを言いますが、広辞林では「ぐずぐずしている人」の代名詞となっています。本人は粋がって「必要でないから買わない」と言い張るのですが、そこには何か理由があるように思えます。

イノベータ―理論では、スマホなどの新機種がでるとすぐ飛びつく「イノベータ―」から、購買行動を起こす順に「アーリーアダプター」「アーリーマジョリティ」「レートマジョリティ」ときて、最後が「ラガード」の買わないか、最後に買う人のグループに分類されています。これら5つのグループは、それぞれ独自の価値観から行動して新商品やサービスの採用を行います。

弊社のベンダーさんで、ネットやPC操作に詳しい営業さんがいて、当然、スマホを持っていると思っていたのですが、相変わらず、携帯2台で通している人がいます。ちなみに2台というのは、1台は仕事用で、もう1台はプライベート(遊び)の方だということです。私は、彼のことを「ラガードさん」と呼んでいるのですが、本人は一向に気にする様子はありません。

彼の言い分は、仕事も遊びも一生懸命で、スマホを使っている余裕がないとのこと。もちろん、音楽を聴いたり、言葉の意味や行き先の地図を検索したり、PCと連動でメールができることなど、スマホのメリットを十分、理解しているのです。私はゲームが好きで、友達と対峙するスマホ愛用者なのですが、彼は、他にもっと楽しいことがあると云います。

言われてみれば、電車の中でスマホをイジッテいる人をみると、ニュースを見たり、ゲームに夢中になったり、電子書籍を読んだりしていますが、彼の場合は、電車の中はでは、何もしないで、ぼんやりと考える時間が欲しいのだと云います。ニュースは、新聞で全体を把握し、読書は、ゆっくり楽しむものだと云います。このような「ラガードさん」に購買行動を起こされるのは無理なのでしょうか?

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2013年3月 9日 (土)

あなたが新人のとき

今年の新入社員を迎えるにあたり、OJT指導者研修を実施しています。これは、今年入社予定の新人に対し、各事業部から選抜された先輩が、マン・ツー・マンで指導するための勉強会で、外部から講師の先生を招聘して毎年行っています。

期待と不安が入り混じった状態で入社してくる新人をイメージして研修に入るのですが、そこで先生の問いかけは、「あなたが新人のとき嬉しかったことは何だったですか?嫌だったことは何だったですか?」というものです。

さすが、選ばれて送り込まれてきただけあって、皆さん優秀なのですが、先生の問いかけに対しての答えを聞いていると、嬉しかったことがあったから、かなり嫌だったことも乗り越えて、強くなってきているように思います。そこで、彼らの新人時代の感想をご披露しておきます。

「新人時代に嬉しかったこと」
小さな仕事だが任せてもらえたこと、自分の意見を聞いて判断し指示をしてくれたこと、離れていても週一でメールをくれたこと、厳しく叱られたあと優しくフォローされたこと、ちょっとした成果だが褒めてくれたこと、仕事のコツを教わったこと、仕事以外でも指導してくれたこと、仕事の全体像を説明してくれたこと、などなど。

「新人時代に嫌だったこと」
指導員の先輩と上司の意見が違うとき、仕事をただ振られるだけのとき、過去の自分の失敗を何度も引き合いに出されたこと、日報をロクに見てもらえなかったこと、最終的なゴールを示してくれないこと、自分の仕事なのに「俺は詳しく知らない」と言われたこと、相談や話を聞いてもらえなかったこと、先輩が気分屋だったこと、などなど。

これは指導してもらう先輩に対する新人の感想ですが、あなたに対する部下の感想に置き換えた場合、あなた大丈夫ですか?一つでも部下に嬉しい思いをさせていますか、一つでも嫌な思いをさせてはいませんか?

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2013年3月 2日 (土)

アナログプレゼンテーション

研修で招聘する外部の先生は、ほとんどパワーポイントで作成したスライドを使って講義されます。中には、イラストやアニメーションを多用して、受講生を画面に惹きつける手法で、流れるように、お話になる先生がいらっしゃいます。しかしながら、スライドの完成度を高めることに腐心されているのか、あまりにも技巧に走り過ぎて、まさに「スライドショー」の感があります。

先週、部内スタッフ全員にプロジェクトマネジメントの基礎編を教えていただいた先生は、ITが得意なはずなのに、プロジェクターを使わず、あらかじめ用意されたフリップを使用して説明されたのです。マナーや話し方の先生の中には、スライドを使わず、紙の資料だけで講義される方がいらっしゃいますが、この先生は他のリーダーシップなどのときは、スライドを使われるのに、今日に限って、フリップを使用しての「アナログプレゼンテーション」だったのです。

どのようにされたかというと、テキストが「受講時」と「受講後」に分かれていて、どちらも48ページあるのですが、「受講時」テキストは、解答が書いてなく、項目とイラストで構成されていました。それと同じものをフリップに書かれていて、講義がすすむにつれ、キーワードや解答を手書きされるのです。初心者が基礎編を学ぶには、このやり方が最適だと思いました。

一方、「受講後」テキストといえば、先生が書かれるキーワードや解答がすべて書かれた完成版で、小冊子になっていました。A6版の大きさで、研修後も業務に活かせるよう、アンチョコのようで、よいお土産になっていました。今回の研修の目的は、プロジェクトマネジメントの全体像と流れを理解すること、(最低1つ)業務に活用できそうな項目を見つけること、でした。

ただ、私たちが驚いたのは、講師用ホワイトボードに張り付けられた大判のフリップを1枚1枚めくりながら講義をされるのですが、順を追って書かれるキーワードや解答(これはあらかじめ大判のポストイットに書かれていてその都度張り付けられる)が、「受講後」テキストの完成版と寸分違わなかったことです。質問や演習をバンバン入れながらの作業ですから、よほど、この内容を熟知していないとできない神業だと、感心しました。

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