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2013年2月23日 (土)

女子の就業率

最近、メディアで「女性の賃金、最高更新」というニュースがありました。これは、毎年この時期に発表される厚生労働省の賃金構造基本統計調査によるものです。内容は、昨2012年にフルタイムで働く女性の平均賃金を調査したもので、男性の賃金に比べ70%を超え、賃金の伸び率では、女性が男性を上回ったという報道です。

非常に喜ばしいことですが、男女間の賃金格差は諸外国と比べると、女性が70%というのは、先進国では、北欧諸国の90%、フランス・ドイツ・アメリカの80%台に比べると「世界でも異常」と言われるほど、格差の是正はいっこうに進んでいません。女性賃金は正社員で男性の70%ですが、パートを含めれば約5割に過ぎません。

いずれも内閣府「男女共同参画白書」2012の数字ですが、その中で、主要国の女性の就業率をみると、日本は韓国に次いで低く、その伸び率が低いのです。女性の就業率が高い国では、出生率も引きあがっているのが特徴です。女性の就業率でも出生率でも低いレベルの日本は、女性が仕事と子育てを両立する社会的条件や子育て環境の整備でも、もっとも遅れた国となっています。

女性が働きにくい日本では、働く女性の6割が出産後に退職します。20代後半から30代の女性が仕事から離れる割合は先進国の中では突出しています。欧米職では、子育てしながら働き続けられる条件整備、家族政策が取られているからでしょうが、もっと女性を労働市場につなぎ留める工夫はできないのでしょうか?

一方で、パートなどの短時間労働者は増え続け、いまや約1400万人に上ります。そのうち女性の割合は約7割にのぼります。男女賃金格差が縮まったとか、女性の就業率が過去最高になったという上辺だけの数字は別として、女性の活用を心底願うなら、政府だけに頼るのではなく、個々の企業が自らの対策を打ち出す必要があると思います。

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2013年2月 9日 (土)

体罰と暴力の違い?

大阪の桜宮高バスケットボール部や、柔道女子の五輪代表らによる監督告発と、スポーツの指導者による暴力の問題が立て続けにあらわになりました。その後も全国各地で、教師による“体罰問題”が連発しています。

当事者に方は、暴力行為は許せないが、指導する相手に非があれば、体罰はある程度は許されるのでは、と思っている人が多いと聞きます。 そもそも、スポーツで指導するのに「体罰が有効という考え」しかないのは悲しいことです。あまりにも、自分の価値観を押し付けすぎではないでしょうか?人を育てる手立ては他にもあるはずです。

これは、何もスポーツに限ったわけではなく、企業における人材育成も同じことだと思います。過去の栄光にとらわれ、自分のやり方が正しいのだと、世の中の変化や、個人の人格を無視して部下を使おうとする上司にありがちな行為です。会社の理念や思いは、そこに反映されているのでしょうか?

今回の、女子柔道の日本代表監督らの暴力問題を、国際柔道連盟のビゼール会長は「(暴力は)われわれのスポーツの礎を築いた嘉納治五郎師範が説いた精神と理念では決してない」と批判していました。「嘉納治五郎の教えと異なる」と指摘されたのは、日本人として本当に恥ずべきことだと思います。

「嘉納治五郎の教えと異なる」といわれても、人づくりの基本から離れた末のメダル至上主義の今の日本は「教えるもの」をどれだけ持っているのでしょうか?「柔道とは何か?」「武道とは何か?」「スポーツとは何か?」・・・といったことを先人の「講義」から学び、質疑応答(問答)を通じて、柔道の価値や、柔道を行う意義を語れる指導者はどれだけおられるのでしょうか?

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2013年2月 2日 (土)

黒一色の車内

この前、通勤時間帯に乗りあわせた地下鉄で、黒一色の異様な光景に出合いました。女性専用車の隣の号車ということもありますが、気が付くと黒いスーツやコートをまとった人ばかりなのです。年配の人はもとより、若い人も、着けているマフラーも、地味な色です。
遠くを見渡してやっと少しグレー系やベージュ系のコートを着ている数人を見つけました。

よく見ると、シャツやネクタイも地味。みんな同じように暗い表情でうつむいているのです。本来なら、黒でないダークスーツを自由に着こなして個性を出すのが一番良いのですが、正しいことでも他人と違ったことをすると白い目で見られる日本ですから、ブラックスーツと白シャツを上手に着こなすのが最良の道なのでしょうか?

欧米では、こどもの頃からパーティーやら、教会へ行くやらで、何かというとスーツやタキシードを着ており、大学を卒業するまでにはかなりの場数を踏んでいるわけですが、日本では、大学に入って就職活動に入るや否や、いきなり、スーツを着させられることになります。それが着こなしの出発点なのです。

そもそもスーツは、西洋の歴史と文化によって育まれてきたもので、その価値観から、欧米では、本来「個」をよりよく見せるものであって、ブラックスーツが定番化した日本のビジネスマンや就職活動をしている人たちに共通した服装を強いること当たり前と信じて疑わない私たちの社会も、不思議といえば不思議です。

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