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2012年6月18日 (月)

究極のプレゼンテーション

プレゼンテーションというと、表情、話すスピード、話の持って行き方などを重要とされていますが、もっと必要なことは「伝えたいことを伝わるように話す」ことではないでしょうか?プレゼンテーションとは、「相手に行動を起こしてもらう」ためのもの。ですから、相手を無理やり動かそうとしても成功するとは限りません。

究極のプレゼンターといわれるITのエバンジェリストのように、どういうスライドがインパクトを与えるのか? どういうデモンストレーションが印象に残るのか? 本番直前までにやっておくべきことは? プレゼンテーションを活かすテクニックとは? とスキルを駆使することも必要ですが、スタンドアップコメディアンのように、自分自身が視覚物となり得るかどうかだと思います。

通販で業界一と言われるジャパネットたかたのCMに登場する高田社長は、「商品説明よりも、その商品を使ったときのイメージを話す」ことに重点を置いているといわれます。最近、話題になったTEDのプレゼンテーションで、NHK教育テレビでも紹介されたハンス・ロスリングの「増え続ける世界人口」のプレゼンテーションもそのいい例です。

人口増加という難しい問題を、専門の統計学や世界経済のデータばかりを見せての説明では、はたして聴衆が、そのプレゼンテーションで何らかの人口増加対策のために行動を起こしてくれるかは疑問です。ロスロングは「きょうはデジタルではなくアナログで説明しましょう」といっておもちゃを取り出して、話し始めたのです。

先進国の人々のイメージとして飛行機や高級車のおもちゃを出して、一方、途上国はというと、明日の生活もおぼつかない状況を説明するのにサンダルを用いていました。もちろん、後半に登場する統計グラフを使ったビジュアルは圧巻でした。データの潜在能力を引き出しながら、地球の未来を予測して、行動してほしいことをただ一つ「世界人口の増加を止める唯一の方法は、最貧国への投資こそが有効」と訴えたのです。

このプレゼンテーションを聴いた人のコメントに「街でサンダルや、高級車を見たとき、いつも何か行動しなければ、と思い出します。」というのが印象的でした。スティーブ・ジョブズの画期的な商品説明やトム・ピーターのクリエイティブ・ソサエティの教育提言など、究極のプレゼンテーションと言われるのも、スライドだけでないことに注目したいです。

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