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2012年6月11日 (月)

フローな状態

よく「自分はONとOFFの区別ができている」という人がいます。それは、会社=仕事と私生活=自分の時間との区別を言い表しているだけだと思います。仕事に没頭しなければいけない人とは異なり、なにかゆったりと構えた言い方に聞こえてなりません。ON=仕事にどれだけ没頭できて、OFF=遊びにどれだけ夢中になれているのか知りたいです。

やらされ感のある仕事は、あまり積極的になれないものですが、自分が自発的に行動できる仕事は達成感があります。人間があることをしているときに、極めて高度に集中していて時間を忘れ完全にのめりこんで、価値あるものを作り上げようとしている状態は「フロー状態(忘我の境地)」と呼ばれています。

これは、アメリカの心理学者ミハイ・チクセントミハイが提唱している概念であらゆる分野で広く認知されています。 「人が喜びを感じるということを、ちゃんと内観的に調べていくと、仕事、遊びにかかわらず、何かに没頭している状態」があります。チクセントミハイはそんな状態を「フロー」と名付けました。

つまり、仕事だから「つらい、苦しい、つまらない」とは限らず、遊びがいつも「楽しい、魅力的」とは限らないということなのです。活動に没頭している「フロー」な状態であれば、大きな満足感が得られるというのです。別の言い方ではゾーンと言われる場合もあります。

昔、プロ野球選手の川上哲治が絶好調時に「ボールが止まって見える」と言ったセリフは大変有名ですが、これは典型的なフロー状態と言えるでしょう。 最近では、ゴルフの石川遼選手が1ラウンド59の世界的な記録で回ったとき、「ゾーンに入っているような感じ」と言っていたのを覚えています。

このように「フロー状態」はスポーツの世界でよく聞かれますが、これは特にスポーツに限ったことではありません。 勉強でも仕事でも起こりうるものです。 人に何か指示をされて動くような外発的な動機ではなく、その対象に取り組むこと自体に喜びを見出せる内発的な動機を出発点とすることが前提となります。 フロー状態に入れるかどうかは、報酬を期待して行動するのではなく、行動そのものが報酬になりうるかどうかなのです

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