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2012年4月23日 (月)

何もしなくていい自由


我が国の人口の年齢構成は大きく変化してきており、一般に「働き手」とされる生産年齢人口(15~64歳人口)は、1995年をピークに減少に転じ、今後更に減少していくことが見込まれています。現在、65歳以上の人口は、総人口の四分の一ですが、それが2025年からどんどん加速し、2034年には三分の一になるというのです。

高齢者たちを支える現役世代の数が減るので、年金や健康保険制度が崩れるという、危惧が現実になっています。いまの若者や現役世代にとって、この高齢化社会は、どのように映っているのでしょうか?学生時代から現役時代を経て、退職後に第二の人生を歩む道が待っているのには違いがないのですが、会社や組織の庇護から離れたとき、現役時代の生き様により、方向は変わってくると思います。

やっと組織の縛りから解放されて、現役時代に出来なかったことを実現しょうとする人にとっては、まさに「何をしてもいい自由」の境地に入ってくるのです。それと対極にあるのが「何もしなくていい自由」です。夢を叶えるのでもなく、新しいことに挑戦しないで、日々あるがままに過ごす人の多いのが現実です。

いまの老人の方にいいたいのは、第二の人生のスタートだから、もっとワクワクするような生き方をしてほしいことです。人生50年といわれた時代は過ぎて、平均寿命が、政府統計資料によれば、男は80歳、女は86歳超です。

赤富士などで名高い浮世絵師・葛飾北斎は、92歳まで生き、大変なエネルギーでさまざまな分野で創作活動を行って大きな業績を残しました。江戸時代に高い志を持ち続け、初めて正確な日本地図を完成させた伊能忠敬も、56歳から測量を始めたといいます。

松尾芭蕉の歩いた奥の細道は2,000キロ超で、最晩年には、「奥の細道」に匹敵する中国・九州地方の歌枕を訪ねる長旅を計画しつつあったといわれます。辞世の句として知られる、「旅に病んで 夢は枯れ野を かけめぐる」は、死ぬ間際まで、夢を追いかけていた証ではないでしょうか。

いまの若者や現役世代の人にとっても、高い志をもって、その実現に向けて、夢を追い続けてほしいものです。

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2012年4月16日 (月)

何をしてもいい自由

新卒社員が研修を終え、それぞれの現場で先輩の指導を受けながら働き始めました。「何をしてもいい自由」があった学生時代から、組織の中の一員として「現役時代」をスタートします。これから「働き手」として社会に参加していくわけです。

「何をしてもいい自由」というのは、大卒であれば、ちょうど高校時代から大学に入った時に感じたもので、いろいろ制約があった高校時代と異なり、勉学に励むにも、社会奉仕活動に携わるにして、自分の意思で決めることができました。

社会人となれば、組織に所属しいている以上、いろいろと制約があり、「何をしてもいい自由」はなくなります。すべきこと、してはいけないことをすべて前例が規定し、個人の思考判断も会社や組織を念頭に置くことになります。

ただ、「現役時代」は本人が意識していなくても、有形、無形の形で、組織の庇護を受けていることを忘れないでほしいです。どの組織に所属しようと、そこには組織として方針や規律があり、社会というところは非常に厳しいと感じても、逆に、その方針や規律に従うことで厚い保護が与えられるのです。

つい半年前まで大学生だった新入社員が、会社の名刺を持って取引先の会社に出向かえば、その人がどんな人かわからずとも、ひと回りも年上の社員が頭を下げて対応してくれることもあるのです。これから仕事で、どんなにすばらしい業績をあげることがあっても、会社や組織の名前があってこそ、なのです。

このことは、組織に縛られるのが嫌で、「何をしてもよい自由」を求めて、会社を飛び出したとき、はじめて気が付くと思います。いままで会社や組織という「看板」が自分の背中から後光を照らしていて、取引先は、自分でなく会社や組織に対応してくれていたのです。

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2012年4月 9日 (月)

新人マナー研修

今年も新卒社員の導入研修が一段落、来週から工場に2週間、現場研修に出むくことになっています。いつも現場から、「今年の新人は・・・」といわれないよう、私たちは、社会人としてのスタンスやビジネスマナーには、内定者研修時から、力をいれてきました。

彼ら、彼女らはこれらスキルの習得は得意なのでしょうが、なぜそれが必要なのかをかみ砕いて教え込むことで、より研修効果を高めようとしています。そう、いまから「自分で考えて行動すること」を自覚してもらうねらいがあります。平たく言えば、スキルとマインドを併せて説明するようにしています。

たとえば、なぜ仕事を並行してすすめなければならないのか、なぜお客様との約束をまもらなければならないのか、なぜ報告・連絡・相談をこまめにしなければいけないのか、など、スキルの習得以前にその必要性の理解を深めておけば、スキルの習得の意味合いを見出してくれるからです。

私たちのマナー研修は、おじぎの仕方や、名刺の出し方、電話の受け答え、敬語の使い方といった単純なスキルだけのオンパレードではありません。すべて、その裏にある「お客様や上司に対する敬意、同僚への思いやり、部外者への配慮」を念頭において、ひとつひとつ実習を重ねます。

いまの若者は「考えることをしない」とよく言われますが、だったら私たちは若者に「考えるようにしてあげる」ことを果たしてしてきたでしょうか?それこそ、「なぜ、考えることをしないのか」と、一度でもご自身で問うてみられるとよいと思います。

いつも思うのですが、「買い手市場」の採用の結果とはいえ、何十倍という就活の難関を突破してきた所為なのか、皆さん自信にあふれた表情がそこかしこに見受けられます。たしかにこれから社会人として第一歩を踏み出す若者は、誰よりも冒険好きで、茶目っけがあり、これからの可能性を秘めています。それらが長続きするよう、暖かく見守ってあげてほしいものです。

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2012年4月 2日 (月)

採用異変

今年も新卒社員が入社してきました。採用担当者によると、来春の新卒採用では活動期間が短縮し、大学の秋入学をにらんだ採用時期の多様化という難題に直面しているようです。経団連の倫理憲章意見見直しで、学業に専念できるよう、企業の採用広報活動の解禁が例年より2カ月遅い12月になるのですが、面接など選考活動は従来通り4月開始だからです。

また、経済同友会の提言によると、東京大が表明した秋入学への移行を支援する多ため「現行の新卒一括採用にこだわらず採用手法を多様化すべきだ」とのこと。通年採用を標榜する企業が増える中、弊社が一括採用にこだわってきたのも「大勢の新人をまとめて研修できるメリットが大きい」からです。

確かに、大学の秋入学移行や通年採用は時代の流れです。グローバな人材を育成するため、企業が外国人採用を加速するのには、日本人だけで事業のグローバル化を担えない現状の裏返しかも知れません。ただ、外国人のように日頃から英語を話しているわけでもなく、企業経営者の海外経験の少なさや社員の多様化の乏しさにも問題があるのではないでしょうか?

昨年の経団連の企業を対象とした「新卒選考で重視される能力」の調査(複数回答)では「コミュニケーション能力」80.2%、主体性62.1%、協調性55.0%がトップ3です。この傾向は、ここ数年変わっていないのですが、これをクリアする就活ノウハウだけ学んでも、活躍できるとは限りません。入社しても、外国人に伍して活躍できるよう、卒業までにキャリアを形成する力が必要だと思います。

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