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2011年9月12日 (月)

がんばろう!日本

東日本大震災以降、「がんばろう!東北」とか「がんばろう!福島」など、被災地の地名が書かれた「がんばろう!○○」という看板やバナーが目立ちます。サッカーの試合で「がんばろう!日本」といった垂れ幕が使われ、WEBサイトでも「がんばろう!日本」と云うのがあります。

これらは、いったい誰に向けられた言葉なのでしょうか、具体的なことがイメージできないので、あくまで抽象的なメッセージとして捉えざるをえません。「がんばろう!」のロゴの下に英訳(自分のベストを尽くそう!)がついているものもありますが、これとて「何に対してベストをつくすのか」具体的に書かれていません。

当時、マスコミの心ないインタビューアーが現場の被災者の方に「がんばってください!」といってヒンシュクを買った話がありました。勇気づけるメッセージとして発した「がんばってください!」という言葉が、なぜダメなのでしょうか?おそらく当時のインタビューアーの方も、その意味を、いまもわかっていないかも知れません。

その意味は、がんばれる目標があるかないか、なのだと思います。津波に家族も家も奪われ、仕事もないまま、仮設住宅で不安な日々を送る罹災者の方には、何を目標にがんばればよいのか、目標さえ見つからないで、何をがんばるのか、それをインタビューアーに問いかけているのではないでしょうか?

相田みつおさんの言葉に、「アノネ がんばんなくてもいいからさ、具体的に動くことだね。」というのがあります。 いつも、「やらなかった」くせに「やれなかった」といいわけする御仁は、ことあるごとに「がんばります」といいます。やってみないとわからないのに、ただ頭で考えただけで、一歩もふみだすことなく、こころがなえてしまう人がいます。本当に「がんばらなくてもいいから、具体的に動いてごらん」と云いたいです。

私たちの研修でも、「がんばります」というのは禁句になっていて、コミットする場合も、「何を、いつまでに、どのようにするか」具体的にお願いするようにしています。それにしても「がんばります!」というのは、なんと快い響きを持つ言葉でしょうか。「コミュニケーションは相手理解があってはじめて成り立つ」ということを無視すると、ついつい「がんばってください!」となるのでしょう。

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