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2011年7月25日 (月)

短所を直す、長所を伸ばす

人は誰しも短所もあれば長所もあります。短所と長所は、表裏一体です。短所を直し長所を伸ばすというのは言うは簡単ですが、短所を直すことと、長所を伸ばすこととでは、その労力も異なるし、成果も異なるように思います。というのは、自分に対してなのか、他人に対してなのか、で違ってくるからです。

研修で多くの講師の先生は「自分の長所を発揮するように努力すれば、短所は自然に消滅する」と言われますが、果たして先生自身ご自分の長所や短所についてどのような扱いをされているのか知りたいものです。ご自分の短所には目をつむって、独善的な思い込みの長所を伸ばすことをされているのでしょうか?

マネジャーの仕事に部下育成という項目がありますが、これとて、部下の短所(欠点)を直して育てるやり方と、長所(良い点)を伸ばすようにするやり方があります。研修においては、ほとんど後者の指導法がよいとされます。確かに、人と相対するとき、相手の長所に目が向いていれば短所はそれほど気にならないものです。ただ、現在の学校教育やしつけの方向性は、短所を指摘して正すことが基本方針のようです。

「定められた枠内にはまりなさい。そうしなければ、あなただけがはみ出ていて、恥かしいですよ。」と、いってみれば、これがいまの日本の教育です。確かに、指導者の観点から見れば、この方針のほうが楽でしょう。誰でも同じ方にはめればいいのですから。逆に、長所を見つけて伸ばすことは難しい。なぜなら一人一人の個性を見極めて、的確に個別の指導をしなければいけないのですから。

こと研修、特にスキル研修においても、短所を指摘して直そうとされるタイプの先生が多いのです。いつぞや私はブログで、「教育は人の潜在能力を引き出すこと」とお話したことがありますが、先生たちはそれがゴールであることが分かっていながら、実際は、一人一人の能力を引き出す余裕がなく、一方的に、短所を指摘して直すという、どちらかというと、安易な指導法に終始されます。

しかし、もし長所をみつけて、伸ばしてもらえたなら、受講生や、部下にとっては、大きな気づきになり、ターニングポイントになるはずです。ですから、逆に自分に対しては「短所を直す」ことを心がけ、他人に対しては「長所を伸ばすこと」を、日ごろの自分ルールにしてみることも大切だと思います。

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