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2011年6月20日 (月)

受講生との距離

先日、中堅社員対象のスキルアップ研修で、講師の先生と受講生との距離について気付いたことがありました。それは、ほとんどの受講生が帰り際に、先生のところへ来て「ありがとうございました」と挨拶に来たからです。お礼の内容は、この研修で多くの気付きを得て、あすから自分が変われそうだというものが多いように聞き取れました。自分が探し求めていたスキルを明日からの業務に落とし込めると言わんばかりでした。

「どうだ、すごいだろう」と講師目線で教えられる先生は別として、なんとか受講生にわかってもらおうと受講生目線で教えられる先生は、研修が始まる前から、受講生と会話をして緊張をほぐしたり、受講生に対する質問の回答が間違っていても、「ああ、そういう考えもあるのですね」と肯定的にとらえ、どの受講生からも「この先生は、おれたちの意見を聞いてくれる」と思わせ、先生との距離を近いものにしていきます。

ただ、これらは意識的に、講師の先生が「受講生との距離」を縮める努力をされている結果であるのに比べ、冒頭にお話しした「受講生からの帰り際の感謝の挨拶」は、そのような表向きの所作ではなく、研修を通じて、体得したスキルが、いま自分が抱えている問題を解決してくれそうなものであり、業務を通じて明日から使える、と確信した結果なのでしょう。それが証拠に、受講アンケートには、多くの方が、そうコメントしていました。

外部から招聘した先生で、受講生目線の先生は、研修の終わりのところで、できるだけ多くの受講生から感想を取ろうとします。それは、研修のスタート時点で、受講生たちと確認した研修目的に照らし合わせ、その目的が達せられたか、受講生個々に聞いているのです。その感想の中で、講師の先生に「きょうは、ありがとう」といってもらえるかどうかで、きょうの研修の善し悪しが決まるというのです。

別のいい方をすれば、本当に受講生のことを思って、一人ひとりに「考え方」を理解してもらい、全員が「スキル」を自分のものしてもらうというゴールがあるとするなら、そのゴールに向かって、研修のスタートから、講師の先生はそれを意識して、理論と実践を積み重ねながら、演習での成功体験を積み重ねてもらえるよう、受講生に仕向けているように思えます。それが無意識にできている先生を今後も多用したいです。

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