« チームビルディング | トップページ | 失敗してもいいのだよ »

2011年2月 7日 (月)

絵本を読む

皆さんは、お子さんに絵本を読んであげたことがおありだと思います。また、子どものころ母親に抱きかかえられ絵本を読んでもらった記憶がおありでしょうか?最近は、私たちの階層別研修のように、赤ちゃんから2才きざみに小学6年生まで、推奨絵本を定期配本してくれたり、大人の絵本まで登場するように「絵本ばやり」の世の中になりました。

子どもに絵本を読んであげる大切さは、その声を通して、物語といっしょに、さまざまなよいものが、子どものこころに流れ込むことです。絵本を読むということは、絵本を見せながら物語を語ることで、読み手も物語の流れに乗ることです。物語というのは、起承転結がちゃんとあって、話はゆっくりはじまり、だんだん盛り上がり、クライマックスで力が入り、静かに終わるというのが一般的な流れです。

「自分は、絵本を読み聞かせるのは苦手だ」という人がいますが、読み方の上手、下手というのは、いったいどういうことなのでしょうか?「私は読むのが下手で・・・」とおっしゃる方は、どういう読み方が上手と思っておられるのでしょうか。おそらくラジオやテレビで耳にする役者さんの話し方や朗読を、上手なものと考えておられるのではと思います。登場人物により声を使い分けたり、悲しい場面で涙声になったり、いわゆる「感情を出して読む」読み方です。

私たちが子どもに本を読んであげるのは、子どもを物語の世界に遊ばせてあげるためで、演技者として私たちを印象づけるためではないのです。怖いオオカミの話をするのに、読み聞かせをしているお子さんに「お前を食っちゃうぞ!」と叫んだら、子どもはびっくりして読み手の顔を見るに違いありません。そのとき、子どもの心に印象づけられるのは、オオカミの怖さではなく、読み手の迫真的な演技でしょう。

このことは私たちの研修に置き換えても、同じことがいえます。講師の先生が受講生目線でなく、一方的に自分の価値観で講義された場合、受講生に受け入れられる素地は少なくなります。自信満々の先生の講義のあとの受講生からのアンケートで講師の評価が良くない時は、その最たるものです。そんな時くだんの先生は決まって「おかしいなあ、自分としてはいい出来だと思ったのだがなあ」とおっしゃいます。

毎年、何人かの受講生からダメ出しをされるアサーショントレーニングの先生の場合もそうです。「アサーショントレーニングなのに、先生がアサーティブでない」というコメントに対して、先生ご自身は「私は、ずっとアサーティブに受講生に向き合っていました。」とおっしゃるのです。そうです、先生は話し方が上手過ぎるのです。上手すぎて、受講生がその技法に魅せられて肝心の「物語の流れ」がどこかへ行ってしまうのだと思います。

|

« チームビルディング | トップページ | 失敗してもいいのだよ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/172484/50796371

この記事へのトラックバック一覧です: 絵本を読む:

« チームビルディング | トップページ | 失敗してもいいのだよ »