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2010年11月29日 (月)

日本には時間がない?

最近、うちの社員も外国人が多くなりました。いまや日本は経済大国の仲間入りをしていて、「外国にあって日本にないもの」は、ほとんどないと思っていたのですが、彼らに言わせると「日本には時間がない」といいます。彼らが不思議なのは、日本人はいつも「忙しい」「時間がない」といっていることです。なぜ、時間がないのでしょうか?

むかし読んだミヒャエル・エンデの「モモ」に出てくる「時間どろぼう」こと「灰色の男たち」がいっていたように「人生の最大の目的は、なんといっても成功すること、金持ちになること、有名になることにつきるのですから」と、思い込まされた人間は、たとえばお金に執着するようになると、お金という現実しか見えなくなり、充実した時間をすごすことの大切さがみえなくなったのでしょうか?

大人は時間の経つのが早いと感じるとよく言われます。その一方、子供は時間がゆっくり過ぎていきます。誰しもそういう経験があるわけですが、それは大人が、目標だけを頭に描き、瞬間、瞬間を「生きる」ことがないからです。子供たちは、驚きや新鮮な目で物事を見たり感じたりして瞬間をまさに生きています。

厚生労働省の調査でも、サラリーマンが昨年取得した年次有給休暇は、半分以下で、欧米の100%が当たり前と大きな違いがあります。よく比較される、欧米人と日本人の働き方の違いは、公私のけじめをはっきりつけるかどうかですが、日本人は勤勉であり、いまだに会社にたいする忠誠心をもって仕事に臨んでいる人が多い現状です。

ならばミヒャエル・エンデの母国ドイツと比べてはどうでしょうか?アメリカと違い、ドイツ人は日本人と同様、勤勉ですし、技術力を持っています。なのに、日本人のように就業時間が終わればだれ一人、会社で残業している人を見かけないのです。日本人は「長時間仕事をすることで自分の幸せを放棄している」のかも知れません。

モモが知ったように「人間らしい生き方をするための時間は本来の持ち主だけが、その目的のために使えるのだ」ということを、「忙しい」「時間がない」という前に、自戒の念を込めて、いまいちど考え直したいです。

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