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2010年10月18日 (月)

人間vsコンピュータ

先週、将棋の女流王将と情報処理学会のコンピュータ将棋ソフトとの対戦があり、「コンピュータが女流棋士を破る!」というニュースがありました。日本将棋連盟によれば、コンピュータが駒落ちなしで女流とはいえプロのトップ棋士に勝つのは初めてとのこと。
将棋はチェスと違って、取られた駒が再び相手に使われることもあり、次の一手の選択パターンが10の224乗あるといわれています。将棋ソフトの開発を始めて35年で、大きな壁を突破した情報処理学会の関係者は「女流棋士を倒したら、次は男性プロ、そして名人に挑戦したい」と意気軒昂です。
ただ、いろんな情報を集めてみると、単に「一棋士とコンピュータの対決」といった簡単なものではないようです。というのは、今回のコンピュータ将棋システムは、「ボナンザ」など世界コンピュータ将棋選手権の優勝歴を持つ4ソフトが終結し、169台のコンピュータを並列化した東京大学のクラスターマシンで計算作業を行なうというものでした。
しかも、対局中は、これら4つのソフトが出した指し手を受け取り、最も多い手を最終的な結論とするシステムで、驚いたことに、結論が出ないときは、4ソフトのうちのどれかが「委員長」の役割を果たし複数の受け手から決裁をするそうです。
こうして見ると、いま市販されている家庭用ソフトでの対局のイメージとは異なり、1対多数の勝負のように思えます。メディアでは「人間vsコンピュータ」の戦いと報道していますので、表だけの情報では、単に「やっぱりコンピュータは強い」と一方的な認識をもつことになるのでは、と思います。
私個人の見解としては、これだけシステムを組んで「よってたかって」掛からないと、コンピュータは「人間の能力には追いつけない」のだと、改めてプロフェッショナルな人間の力に敬服する次第です。

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