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2010年10月11日 (月)

天動説な人

むかし、「天動説」と「地動説」とのあいだの論争というのがありました。 「太陽が地球のまわりをまわっている」と考えるか、「地球が太陽のまわりをまわっている」と考えるかですが、いまでは誰しも「地動説」のほうが正しく、地球のほうが動いていると考えています。

しかし、考えてみると、天動説というのはコペルニクスが地動説を唱える以前は人類全てが信じていた考えであり、自分の視点が不動のものであり、天体が地球(自分)を中心として回転するというのは人間の本性にもとづく自然な解釈であると思います。

受講生を講師目線からみる講師の先生に限ったことではないのですが、社内でもマネージャークラスに「上から目線」で「自己中心的な人」を見かけます。カリスマと呼ばれる偉い先生とか、社内で多くのメンバーを率いる人には、恐れ多くて、誰もそのことを指摘することはありません。もっとも、その考え方でやってきたからこそ、今日のご自分の地位があるのかも知れません。

世の中すべてが自分を中心に回っているという考えの持ち主ですから、上のクラスに行けば行くほど、自分のやり方が正しいのだという自信を持ち、ますます「天動説な人」になっていきます。ご本人は気がついていないのではなく、まじめに「自分が正しい」と思い込んでおられるので始末が悪く、自信から過信、慢心への道を辿らなければよいのですが・・・。

この前、ある研修会社の営業窓口に人に、上から目線の「天動説な」講師でなく、受講生目線の「地動説な」講師で、とお願いしたところ、私たちの講師はみんな「人道説な」講師ばかりですと、冗談めいて答えていました。たぶん彼は、詩人で劇作家の、今は亡き寺山修司さん晩年に語ったとされる「地球は天動説でもなく、地動説でもなく、人道説、すなわち、人が動かしているのだ。」というのを引用したのだと思います。

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