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2010年9月27日 (月)

読書力

PISA2003(OECD学習到達調査)の結果が公表されて以来、学力低下論争が盛んですが、我が国の学力の低下の最大の原因は「読解力の低下」と言われてみても、それをどのようにして向上させるのかとうところまで議論が進んでいないようです。

国語の授業では、「読解力」というのは、同じ読書にしても「深みを目指す読み方」で、一般的な「読書」は「広がりを目指す読み方」と定義付けされていますが、簡単にいうと、「難しい内容の本を理解して読むには読解力が必要」ということだと思います。

しかし、端から読解力がないと本は読めないかというと、そうではなく、読書の習慣さえあれば、繰り返し読んだり、集中力を増して読んだりすることで「読解力」は得られ、日ごろ私たちは自分の読解力にあった読書をしているわけです。本を多く読む人は、知らず知らずに読解力がついてきているのではないでしょうか?

この「読書の習慣」は読書をしようとする力であり「読書力」といえます。最近は「本を読まない人が多い」といわれるなら、この「読書力」が低下していると言えないでしょうか?優れた読解力の持ち主であっても読書に関心を持たない人、自ら読もうとする意欲のない人は読書しません。それは読書に興味がないというより、読書から得られる知識、受ける感動の経験がないからなのでしょう。

ところで皆さんは幼いころ、お母さんに抱きかかえられて絵本を読んでもらった経験がありますか?ピアノやバイオリンなど、出来るだけ早い時期から始めるのがよいとされますが、「三つ子の魂百まで」の例え通り、読書の対する興味もこのころ生まれ、それが習慣になることで読書力が付いてくるのだと思います。

読書力が上がるということは、知識が豊富になると同時に読解力がついてきます。プレゼンテーションにしても、デリバリー技術だけでは、聞き手に届かないことがあります。それは相手が求める専門知識力や問題解決力に乏しいからです。そのためにも読書に興味を持ち、読書を楽しみ、読解力を高められる人材が一人でも多く出てほしいです。

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2010年9月21日 (火)

信頼

お客様から信頼を得ることは、今日のビジネスにとって不可欠なことです。「お客様から信頼を得ている」という文言は、どの企業の会社案内にも書かれています。それは、良い商品やサービスの提供であったり、企業の社会的責任での取り組みであったり、長年の業界での実績であったりします。

その信頼は、どこから生まれてくるのでしょうか?信頼が醸成される土壌があればこそ、なのですが、こと研修に限って言えば、マネージャー研修でも、営業研修でも、「信頼」をテーマにしたものは、とりたてて実施されていません。

信頼は、社内社外を問わず、良好なリレーションの基礎となるものですが、仕事における信頼には、大きく分けて「人格に対する信頼」と「能力に対する信頼」があると思います。たとえば、ベンダーさんの窓口となる営業担当者に対する信頼を考えてみるとよくわかります。

一般的に、営業さんは、「社交的でコミュニケーション能力の高い人」が多いのですが、私たちが彼らに求めるものは、その人の持つ「専門知識と問題解決力」なのです。「能力に対する信頼」があって初めて「人格に対する信頼」が価値を発揮するのです。

翻って社内での研修のテーマを考えたとき、納期など、お客様との約束を守るといった日常の行動が信頼を生み育てるのですが、現場で活かせる、専門知識の習得と問題解決力の養成は、お客様からの信頼を醸成する第一歩だと思います。

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2010年9月13日 (月)

人が育つ国、日本

先日、日経ホールで、「世界一、人が育つ国、日本へ」というテーマのシンポジウムに行ってきました。日本を代表する企業のトップの方々のプレゼンテーションとパネルディスカッションを通して「これからのリーダーに必要な資質や能力とは何か」「大学教育や企業内教育はどうあるべきか」など、優秀な人材の育成こそ、日本の競争力を高める源泉となる、という切り口のシンポジウムでした。

PISA(OECD生徒の学習到達度調査)で日本は「科学的リテラシー6位」「説得力15位」「数学的リテラシー10位」と、常時1~3位を占める、フィンランド、韓国、中国に遅れを取っているのは事実ですが、企業内の教育、学校での教育、家庭でのしつけの在り方を問うてみても、国策として、具体的な処方箋が示されない現状ではまとまった動きにはならないような気がします。

最近は、外務省に入省した新人が、海外行きはイヤという。商社でも海外勤務に手を挙げる新人は1割しかいないと聞きます。それを、彼らは夢がない、志がないと「ゆとり世代教育」の所為にしてみたところで、現実は、ハングリー精神にかける日常の「幸せすぎる」環境では、あえて外に行くこともないこともないでしょうし、昔と違って、あらゆる点で、欧米の先進国と差がなくなった今では、海外に出るメリットは感じられないのかも知れません。

学力の向上、特に理工系の離れの対策を取り上げてみても、理数系に興味を持たせる工夫はされているのでしょうか?小学校の先生は文系が多い中、理科指導に対する苦手意識は60%という調査結果もあります。企業は、「いい人材を採用する」ことと、その人材に「いい教育」をすることで、将来の活路を見出そうとするなら、学校教育でも、理科を「面白く、楽しく、興味あふれる」教育ができる先生を採用する方針を打ち出していかないと、「人が育つ国、日本」には、程遠いと思います。

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2010年9月 6日 (月)

エピソード

あなたにとって理想的な上司とは?具体的に述べなさい、と尋ねられたら、皆さんはどう答えますが?これは先日行われたマネジメント研修の一コマです。「いざという時に一緒に行ってくれる上司」、「客先のトップと理解し合っている上司」、「自分からコミュニケーションを取ろうとする上司」、「仕事は任せるが、責任はとる上司」、「指示するタイミングを心得ている上司」などなど、人さまざまです。

リーダーのタイプには色々あります。昔からよく例えられるように、信長、秀吉、家康のリーダーシップのあり方など、どのタイプがよいというのではなく、自分に合ったリーダー像をみつけることが必要です。近世の政治家でいえば、吉田茂や田中角栄など、昨今のリーダーに欠けている使命感、行動力を持ち合わせていました。彼らが代表的な例として挙げられるのには理由があると思います。

それは、リーダーは「エピソード」に結びついているということです。人に聞かれなくても、誰かに話したくなる自慢の上司は、いい意味で「エピソード」を持ち合わせているはずです。例えば、お客様から大きなクレームがあり、関係者が逃げまくっている最中に、「こちらが悪ければ、弁償すればよいし、悪くなければ、自社の正当性を主張する」と単身、話し合いに臨み、その心意気に相手が感服して丸く収めてきた部長は、いまも社内で語り草になっています。

あなたが今までに一緒に仕事をしてきた人の中にも、「エピソード」と結びついているリーダーがいるはずです。自分にあったリーダー像を見つけて、それをロールモデルにお手本としながら、あなた自身が良いエピソードをつくることを心がけてはいかがですか?いつか伝説のリーダーと呼ばれるように。

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