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2010年6月28日 (月)

女性専用車

最近、都内のJR線や地下鉄で、女性専用車が、従来のように、先頭の車両でなく、前から何両目かに設けられるようになりました。初めて女性専用車が設けられた時、うっかり乗り合わせてしまう男の人も多かったようです。一両目というのであれば、経験則として覚えやすいのですが、何両目かとなると間違えて乗り合わす人もいるのではないでしょうか?

先日、ある事業部の部長が、これに関して面白い話をしていました。女性専用車というのは、痴漢をする人が絶えないので、設けられたのですが、「電車で化粧をする女性は、女性専用車に乗るのだろうか?」という問いかけで始まりました。若い女性が人目をはばからず時間をかけて化粧をするのは、一般車では、よくみかける風景なのですが、彼女たちは女性専用車を選ぶのでしょうか?

答えは、一般車両、女性専用車両に関係なく、居あわせるようです。部長は、最近の理不尽な女性の云いがかり?を警戒するあまり、いつも両手を万歳して、つり革につかまっているそうなのですが、彼の話によると、電車でお化粧をする女性は「周りが見えていない」というより、彼女たちにとっては「周りは風景」としか映っていないというのです。

ですから、彼は、女性が化粧をし始めると、どのように仕上げるのか、ずっと見て楽しんでいるとのこと。皆さんは、そんなことをしていて、彼女と目があったら気まずいと思われるかも知れませんが、一度だって目があったことがないというのです。彼女にとっては、映っているのは、誰であろうと、単なる「風景」なのです。彼女たちは、見られることに、全く気付く様子がないからです。

そういえば、会社に中でも、浮ついたお世辞を云う人、報告書をだしても何の反応も示さない上司、生半可の返事をする先輩、などなど、相手の仕事ぶりに関心を示さない人がたくさんいます。その人たちも見えているのは「単なる風景」だけなのでしょうか?

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2010年6月21日 (月)

マナー講師の主婦ネタ

マナーの先生は、もと国際線キャビンアテンダントの方が多い。あこがれの職業が「スチュワーデス」であったころ、航空会社が、自社のマナー研修を外部に公開したことに端を発しているのかも知れません。そこで育った先生方が、マナー研修だけでなく、クレーム対応やアサーショントレーニングなどの「女性の講師が求められる研修」に領域を広げてこられたように思います。

不思議とビジネス経験のある女性が少なく、経験があったとしても、何十年も昔のことで、リタイヤされてから、実務に就かれることなく、講師として、綿々と研修を行なう一方、後進の指導をされてきたのでしょう。具体的な事例は、日々の生活で起こる「主婦だけが経験する」ケースの話のオンパレードです。問題は、後進の先生方も、その主婦ネタだけで、研修がカバーできるものと勘違いされていることです。

たとえば、クレーム対応セミナーでは、自分がスーパーでかったお菓子が腐っていたとか、買ったブランドのブラウスの仕付けがわるかったとか、ビジネスシーンをイメージできない事例ばかりです。いま、求められるクレーム対応は、個人の応急的な対処より、企業としての対処、それも恒久的な対応であるのに、そのことすらお分かりにならない先生が多いことに驚かされます。

また、自己表現の仕方を学ぶアサーショントレーニングでも、相手とのコミュニケーションの取り方の例として、最近のビジネス経験のない悲しさからか、自宅で、ご主人と言い合いになった話や、お子さんに言い聞かせる方法などが出てきます。これらビジネスとは、なんの脈略もないのですが、そのケースをビジネスシーン置き換えることなく終わりますので、聴いている方は違和感があります。

このような先生には、このようなビジネスシーンを想定したお話をされた方がよろしいのでは、と提案しても、次回お願いしたときは、そのことをすっかり忘れられているのか、以前同様、滔々と「主婦ネタ」を連発されるのです。次回は、お引きとりを願おうと思っています。

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2010年6月14日 (月)

上司と部下の距離は一定

ピーターF.ドラッガーが、また読まれています。「もし野球部の女子マネージャーが、ドラッガーの『マネジメント』を読んだら」という単行本も、相変わらず、本屋さんの入り口に平積みになっています。表紙だけがマンガの装丁ですが、高校野球の女子マネージャーが、ドラッガーの「マネジメント-基本と原則〔エセンシャル版〕」を読んで、ドラッガーのいうマネジメントを実践していくという内容です。

ドラッガー本は、私も学生時代や社会人に成り立てのころには、かなり読んだのですが、この「マネジメント」も何十年たったいまも色あせることなく、いまの時代に書かれたように感じさせられるのは、やはり基本と原則は、時流には関係なく、変わらないといえます。個別具体例がなく、やや抽象的で汎用的かも知れませんが、この「もし高校野球の女子マネージャー」が部員の資質を見抜き、適材適所に人員を配置して、部員のやる気を引き出していったように、内容を理解するためには、一旦、自分の仕事に置き換えたらどうなるかを常に考え、実践する必要があると思います。

彼の著作には大きく分けて組織のマネジメントを取り上げたものと、社会や政治などを取り上げたものがあります。本人によれば彼のもっとも基本的な関心は「人を幸福にすること」にあって、そのためには個人としての人間と社会(組織)の中の人間のどちらかのアプローチをする必要があるのですが、彼自身が選択したのは後者の方でした。

人材活用のところで、私の記憶に残っているのは、「上司と部下の距離は一定」というところです。彼は、大企業でも、中小企業でも人材の確保は同じと言い切り、そのうえで、部下を成長させるには、自分自身が成長しなければならないというのです。自分が成長しない限り、部下も成長しないのです。自分のことは省みず、日ごろの部下の所業を嘆いているとしたら、距離は一定ですから、部下はそのままです。上司がそのままで部下が距離を縮めてくれることはないのです。







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やっぱり硬い感じではあると思うので、
そういう本が苦手な方は、
「もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネジメント』を読んだら」をお勧めします。
そちらから入ったほうがわかりやすいです。
レビュー対象商品: もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (単行本)
高校野球の女子マネジャーが、ドラッガーの「マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]」を読んで、ドラッガーのいうマネジメントを実践していくという内容です。
個人的にドラッガーの著書は抽象的な書き方をしているので、内容を理解するためには、一旦、自分の仕事に置き換えたらどうなるかを常に考える必要があると思います。
本書は、高校野球の女子マネだったら、どうなるかを実践しています。
ドラッガー自身はマネジメントを企業経営に閉じるものではないと言っているので、高校野球部という非営利の組織を題材に選んでいるのは的を得ているのかも?

読んでいて興味深いのは、部員のやる気を引こ起こすために、キャプテンやスタメンの選出をやっている箇所。マネジメントの視点で見ると、野球でやっていることも人材活用なんだな~。当たり前だけど、目から鱗。

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2010年6月 7日 (月)

顔立ちと顔つき

私たち人材開発部署では、新卒採用の社員の面倒は、3年間と決めています。新人研修のあと、各部署やグループ企業の現場にOJTをお願いしています。2年目はプレゼンテーションやネゴシエーションのスキルアップ研修があり、最終の3年目は、6月にコミュニケーションのフォローアップ研修、12月に仕上げのキャリアデザインセミナーで締めくくります。

入社してくる新卒は年により違いはあるものの、毎年50人前後ですが、こちらから出張したり、彼らがこちらに来た時に、タイミングを合わせて面談しています。目標は、その3年間で、全員に3回は会うように心懸けていて、その成長ぶりを拝見しています。前年、前々年を加えて3年分の全員です。

いくら部内で手分けすると言っても、上司と私と部下の3人ですから、時間的に結構たいへんです。でも、私たちは、人材育成の原点は、この見守りにあるのだと思っています。本人がいま何を考え、どのように成長しようとしているのか理解しあいます。手が離れても、気持は放さないようにしています。

ですから、3年目のフォローアップ研修で会ったときは、全員が友だちのように思えます。外部の講師をお招きしての研修では、その成長のステップを踏んできた彼らの生き生きとした受講態度に、たいていの先生は驚かれるようです。みんな「とてもいい顔つき」をしているのです。

人の「顔立ち」は、持って生まれたもので、変わるものではありませんが、成長する彼らの「顔つき」を見ていると、月を追うごとに、自信に満ちた表情がうかがえます。いわゆる「一人前」に近ついてくるのです。12月の最終セミナーでの「仕上げ」が待っています。あとは、本人次第というわけです。

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