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2010年3月29日 (月)

報・連・相は義務か?

もうすぐ4月、今年も新卒社員を迎えます。導入研修では、ビジネス・マナーやコミュニケーションの研修を外部から講師の先生を招聘して実施します。事前にいただいたテキストを拝見していると、例によって「報・連・相」がかなりの部分を占めています。

「報告、連絡、相談の仕方」を教えていただくのですが、最近は、講師の先生も、いまの若い人の感覚を把握されていて、「なぜ、報・連・相が必要なのか」を説明してから、講義や実習にお入りになります。いまの若い人の感覚というのは、「自分は成長したい、だから成長に役立つものなら聴き耳を持つ」ということです。

ただ、「報・連・相」を受ける人は、先輩であり、上司であるという前提で話が進められますが、それは、新人としての義務なのでしょうか?それは、軍隊におけるような命令なのでしょうか?義務というなら、新人としての義務でなく、社員としての義務ならわかります。なぜなら、社員としての義務なら、先輩も、上司も社員ですから、下に対しても同じように「報・連・相」の義務があるのです。

前にも書きましたが、上司が部下からの一方的な「報・連・相」を待つ仕組みの会社なら、それは上から下まで「ホウレンソウ」の大好きな「ポパイ症候群」の組織が出来上がり、不祥事を起こした企業に見られるように、都合の悪いことは「報・連・相」しない悪癖が日常化して、会社は崩壊の時期を待つだけです。

上司が部下にたいして一方的に「報・連・相」を求めるのではなく、上司の方から部下に対して、自ら進んで「報・連・相」をすることで、コミュニケーションのとれた風通しのよい組織になるのではないでしょうか?

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2010年3月22日 (月)

フリーミアム

私たちが日ごろ何気なくインターネットや携帯から得ている情報は、ほとんどが無料です。これらの情報を提供してくれているスポンサーは、バナーなどの広告収入で成り立っています。これらのネット広告は、すでに新聞やテレビ・ラジオなどの広告を金額で上回っていると聞いています。

ところが、最近では、このように広告収入で成り立つビジネスモデルから、フリーミアムといわれるビジネスモデルが最先端のようです。フリーミアムというには、「フリー」+「プレミアム」で、私たちが無料で興じているゲームなどがそれに当たります。卑近な例では「釣りゲーム」がそれに該当します。

「フリーで」魚を釣って遊んでいるうちに、もっとうまく釣れる竿(プレミアム)がありますよ。ただ、それは「有料」です!となるわけです。ゲームに夢中になっているうちに、いい釣竿がほしくなり、ついつい買ってしまうハメになるのです。なかなかよく考えられたビジネスモデルだと思います。

私たちの研修企画は、プログラムの入れ替えは、毎年おこなっているものの、総じて、どの企業でもされていることで、決して画期的なものとはいえません。予算が限られていることもあり、自己啓発で選択になっている外部研修機関のオープンコース参加は、一部個人負担をお願いしていますが、必須科目については、すべて会社負担で行ってきました。

なにか受講生が夢中になり、プレミアムのバージョンがあるようなプログラムを研修機関さんと開発できたら、と考えるようになりました。

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2010年3月15日 (月)

私、あなた

きょうは、面白い研修ゲームをひとつ紹介しましょう。それは、先日のリーダー研修の中で行われたものです。担当の先生といっても、かねてからコンサルをお願いしている方で、ご本人の話では、ご自分のオリジナルだと言われていました。

まずは、ゲームの内容について説明します。
7~8人が、椅子取りゲームのように輪になって向かい合って椅子に腰かけます。最初に指名された人(実は上司役)が、「私」といってから、向き合っている誰か(実は部下約)に両手を差しのべて、「あなた」と言います。呼ばれた人は「はい」と答えるだけです。そして、間を置かず、その人は「私」と言ってから前方にいる別の人に対して、「私」と言ってから、同じように両手を差し出し「あなた」といって続けるのです。

最初に練習があって、少しずつピッチを上げて行くのですが、この単純な作業がなかなかすんなりといきません。両手を差しのべられた側も、自分なのか、隣の人なのか判断できないときがあったりします。さらに、「私、あなた」が、2本同時に交錯して行われたときは、混乱したりします。この場合は、ほんの短い間ですがゲームが中断になります。

このゲームは、チームに分かれて競争の形になるのですが、スムーズの進行させているチームは、上司役の人が、両手を差し示している相手を特定できるように、相手の目をみて、「私、あなた」を確実に決めているのです。「あなた」と呼ばれた部下役の人も「はい」と返事をして、完結させているから、全員が次の動作に移れるのです。

先生がおっしゃるには、上司として誰かに指示を出すとき、相手に話しかけて聞いてくれる態勢になる(「はい」という)前に、「○○さん、これをこうしてくれ」といって、指示したつもりになりがちとのこと。言われてみると、それは日々、慣れからくる誤りで、ついつい雑になり、目線を合わせず、自己中心的に、一方的に言い放って、指示したつもりになっていることを思い当たらせられました。

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2010年3月 8日 (月)

研修3時間コース

最近、どの会社も、研修日程(期間)が短くなってきていると聞いています。研修会社でも、従来は2日コースが基本であったものが、1日とか半日が多いとのこと。時代の流れというか、平常業務が多忙を極め、研修に2日も費やすことができない、というのでしょうか。それとも、研修予算が組めないからなのでしょうか。

もちろん、何でもかでも2日間必要というのではなく、マネージャーの人は2日も時間が割けないので1日になるのは、わかるような気がするのですが、研修目的が「教えることよりも、潜在能力を引き出す」ことにあるとするなら、基本的な講座は、最低2日は必要と思います。

それにしえも、1日のオープンコースを中心に多くのセミナーを開催されている、あるセミナー会社から、この4月から思い切って、すべて3時間コースになるという案内をいただきました。カタログを拝見していると、一部の心ある講師の先生が、3時間コースでも2回~3回のシリーズで講座を受け持たれている以外は、すべて1回限りの講座のオンパレードです。

当然、ビジネスですから、それにより集客できると計算されているのでしょうが、講演ならともかく、今までのビジネスリテラシーの1日コースが、すべて3時間になっているのには、驚かされます。同じ日に同じ3時間コースを2回開催されるので、講師の先生にとっては、1日の仕事になるのでしょう。

時代の流れとはいえ、「教える」ことができても、「引き出す」ことができない研修で、受講者は満足するのでしょうか。私たちと同じ派遣担当者は、この3時間コースを、どのように受け止めているのでしょうか。

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2010年3月 1日 (月)

ポパイ症候群

POPEYE(ポパイ)は、マガジンハウスから発行される男性向けファッション雑誌として知られていますが、もともとアメリカのコミック漫画のタイトルであり、その代表的なキャラクターの一人です。物語は、ホウレンソウを食べると超人的なパワーを出すセーラー服姿のポパイと、その恋人オリーブ、そして敵役のプルートの3人をめぐるコメディです。

ホウレンソウというのは、オフィス用語では、「報告・連絡・相談」の頭文字をとって、報・連・相と略して、入社後の新人研修などで、仕事をする上での基本として、そのコツやポイントを教えます。ところが、このタイミングや方法は、新人でなくても、先輩になっても、難しいものがあり、コミュニケーションの大切さを痛感させられます。

ホウレンソウという言葉が独り歩きすると、仕事の基本として、報告、連絡、相談が、上司に対する順番と履き違えるようになり、なかなか報告の第一歩が踏み出せないのです。前にも書きましたが、若い人にコミュニケーションの必要性を求めるなら、むしろ、相談をすることを第一義にして、相談→連絡→報告の順序にした方がよいと思います。

問題は、ホウレンソウは、新人さんはもとより、下位の者から上位の者へ行うことになっており、ホウレンソウを受ける側の上司として、下位の者からのホウレンソウがなければ、何のアクションも必要がないと思っている人が多いのです。報告さえあれば、連絡さえしてくれれば、相談してくれれば、いくらでも対応できると思っていては、コトが始りません。

あたかもポパイがホウレンソウさえあれば超人的なパワーを発揮するように、ホウレンソウを受ける側として、ホウレンソウがなければ何のアクションも取らないでいる上司は、「ポパイ症候群」に罹っているといわれても仕方ありません。

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