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2009年11月30日 (月)

学習の4段階

いつも研修のはじめに、外部講師の先生が強調されるのは、学習には、「知る」→「わかる」→「できる」→「やる」の4段階がり、実行して成果を出すことです。

「知っている」ことと「わかっている」ことの違いは誰しも理解できるのですが、「わかっている」ことと「できる」ことの違いは、フットワークのよくない人には、なかなか理解してもらえません。頭の良すぎる人に多いのですが、何事においても、「わかっている」つもりでアクションを起こそうとしないあまり、「これをすればこうなる、あれをすればああなる」と自分勝手に決め込んでしまい、先を読み過ぎるのです。

「できる」と「やる」の違いは、もっとハードルが高く、研修の中での演習問題を、すらすら解いたとしても、自分の日頃の業務に落とし込まない限り、「やっている」部類には入らないのです。

私たち研修担当としても、スタート前に必ず受講生の皆さんに言っていることがあります。それは「研修には失敗ということがありません」というもので、研修の目的は、日頃の業務で、学習したことを実行することにあるのですから、演習などで「失敗」をしたといっても、練習みたいなものですから、「失敗」とは言えないのです。

大切なことは、日頃の業務で、学習したことを実行したときに、「失敗」をしてほしいのです。「失敗」を重ね、試行錯誤した結果、初めて、「失敗」が活かされ、学習したことが「知る」→「わかる」→「できる」→「やる」の4段階を超え、成果に結び付くものだと思います。

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2009年11月23日 (月)

逃げるな!

先週は「上司から見た部下」のことを書きましたが、きょうは「部下から見た上司」についてです。よくメディアで「理想の上司」などに挙げられる人物像は、野球の監督さんであったり、テレビドラマの俳優さんであったりするのですが、実際の仕事現場では、具体的な能力が要求されるため、人物像としては捉えられません。

一般的には、リーダーに求められる要素として、革新的な発想力、戦略構築遂行能力、コミュニケーション力などがあげられますが、実際の現場では、部下の目から見ると、それぞれが具体的な項目として表現されるようです。たとえば、上からの方針を具体化して下に伝えているか、下の意見をいかに吸い上げているか、他部署と柔軟な関係づくりができているか、などです。

私たちのリーダー研修でも、「理想の上司像」を受講者に聞いたりしますが、全員の前で発表する場合は、
「会社のビジョンが語れる人」とか「部下育成ができる人」など、真面目な回答が多いのですが、別途、無記名でアンケートをとった結果では、「結果を約束し必ず守る」「責任を果たす」など、平たくいえば「何事からも逃げない」を挙げる人が多いのには驚きました。

いくら能力があり、恰好よく上司気取りをしていても、いざ難しい局面になると、部下の所為にしたり、会社の所為にしたりする上司では、チーム一丸になって進んでいこうとしているのに、がっかりします。このようなとき、部下は責任を取らない上司に対して「逃げるな!」と本当はいいたいのです。

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2009年11月16日 (月)

分からない

あるマネージャーの人が言っていたのですが、同じミスを繰り返す部下に対する接し方で、部下が「分からない」と言ったとき、二通りの「分からない」があるのだそうです。

一つは「問題の本質がわからない」というタイプで、「問題の意味は分かっているのですが、解決の手段が分からない」というものです。この場合は、手段について、アドバイスするなり、相手の考えをいろいろ出させて、選択を仕向ければよいのです。

二つ目は「問題そのまま」で、「問題そのものの意味が分からない」というものです。これは「問題の本質が分からない」タイプ以前の問題で、早く相手に「問題の本質」を分かるように仕向けねばなりません。このようなケースでは、彼は、相手が言っていること(分かっていないこと)を分からせるために「オウム返しに」相手の言ったことを、そのまま言ってあげるのだそうです。

確かに人は、自分の口から出る言葉の内容を100%理解しているとは限りません。ですから、自分が話していることを、聞き手に「オウム返しに」言ってもらうことで、耳から言葉が入ってきますので、理解が深まるというものです。

あなたも、一度、試してみられてはいかがですか?

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2009年11月 9日 (月)

『グループ』と『チーム』の違い

いつも研修でロープレなどの実習を行うとき、私たちはグループ分けをして演習します。グループ分けを前もって行う場合や、当日、講師の先生にお任せして、講義が始まってから、当初の席順を、講義の途中で席替えをしてもらうなり、グループの分け方はそれぞれです。

グループの呼び方に、この「グループ」の他に「チーム」というのがあります。ふだん私たちは、この違いを意識せず何げなく使っているのですが、リーダー研修をご担当いただく先生方は、この「グループ」と「チーム」の呼び方を使い分けておられる方が多いようです。

もともと「グループ」というのは、単なる「人々の集まり。集団。仲間」なのですが、「チーム」というと「共同で仕事をする人々の集まり。団。」「競技で戦い合う、それぞれ組。」となり、「グループワーク」と「チームワーク」という表現も、その目的や条件の有無により、自ずと異なってきます。

ちょっと難しい話になりますが、「達成すべき明確な目標があり、それがメンバーに共有されている」「メンバーに、果たすべき役割が割り振られている」「メンバー間に協力関係、相互依存関係がる」場合は、その集団は「グループ」ではなく「チーム」なのです。

思い起こせば、学生時代は、所属していたのは、すべて「グループ」でしたから、集団行動をとる場合でも、自分が嫌なら参加しなければよかったのです。ところが私たちの職場(部、課、など)は、単なる従業員の集まりではなく、「チームワーク」が求められる集団に所属して活動するのですから、「チーム」なのです。

こうしてみると、研修でグループ分けされた集団は、先生により課題を与えられて演習をスタートするのですから、その瞬間から「チーム」に変身するのだと思います。ですから、演習の出来不出来も、そのメンバーが、各々の役割を充分に果たしてこそ、いい研修効果につながるような気がします。

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