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2009年10月 5日 (月)

講師の副業

外部から招聘する講師の先生の略歴を拝見していると、過去に、いろいろな職種に付かれていて、社会的な経験が多く、それを「売り」にされている方が多いのですが、現在はというと、ほとんどの方が、職業としては講師の他に何かをなさっています。また、その何かが本業で、講師が副業という場合もあります。

作家が本業で、その執筆活動の合間を縫って、研修をしている先生もいらっしゃいます。主にご自分が書かれたビジネス書の内容にもとづいた講演依頼や研修が多いようです。この先生に言わせると、執筆活動と研修への出講は、情報源からして、持ちつ持たれつで、どんなに書籍が売れても執筆活動だけに絞り込むつもりがないそうです。

スピーチの先生は、結婚披露宴やイベントの司会、ナレーターの仕事が本業の方が多いようです。ただ、研修となると、話法の技術ひとつ取っても、基本的なことは、理論的に押さえておく必要があり、かなりの勉強が必要といいます。それと、受講生一人ひとりに目をくばり、研修を通じて、その人の習得度を確認する作業があり、一方的なスピーチとは、少し趣を異にしているようです。

大学で講義をされている先生も多くいらっしゃいます。この方々に共通しているのは、研修を通じて、なんとか個人の力を引き出そうとされていることです。大学での講義では、いかに彼らを講義に惹きつけるか、彼らが何を求めているのか、つねに意識して講義にかからなければ、「良い講師」としての評判が取れないからで、研修での講義もその延長線にあるといいます。

最近、企業の戦略やプロジェクト運営のコンサルタントを本業とされている方に依頼する研修が増えてきています。現役のコンサルタントの方の情報量や仕事の進め方といったものは、講師専業の先生とは比較にならないくらい、臨場感があります。講師専業の先生では、時として、ご自分の過去の経験の切り売りになり、現状の問題解決や、将来の方向を導き出すことは難しいからです。

ただ、研修が本業か副業かは問題ではなく、たとえ講師専業であっても、大切なことは「人が好きで、一人ひとりの成長に興味をもって」臨めるかということだと思います。どんなに講義が上手くても、講師個人の自己満足に過ぎず、いかに受講生個人の潜在能力を引き出せるかにかかっています。これからは、益々この傾向が強くなると思います。

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