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2009年7月20日 (月)

交換日記

私どの会社では配属された新人さんを指導する「メンター」と呼ばれる先輩社員の研修を何回かにわけて実施しています。先日のクラスで、そのメンターさんの一人が「これは、私の宝物です。」といって見せてくれたのが、彼が新人のときに先輩と交わした「交換日記」でした。

一見、よくある「連絡帳」なのですが、当時、指導してくれた先輩とのやり取りが、生々しく書かれており、最初は、「明日は忙しいから一人でやっていてね。」といった極ごく簡単なメッセージから、月日が経つにつれ、だんだんと息が合ってくる様が、記録として残されています。

もともと「交換日記」とは、「日記帳を友人間などで共有し、順番に回して日記をつけたり相手へのメッセージを書き込んでいく行為のこと」で、万葉集の「相聞歌」や異性との文通など古代から多く存在していますが、これは日本独自の習慣とされ、外国では「あずきちゃん」などの日本のアニメを見て初めて交換日記の存在を知ったという具合です。

近年インターネット上で急速に普及したWEB日記やブログ、SNSなど、「プライベートな生活や信条を公開することで、それについてのコメントをもらうという習慣」において共通点が見られます。最近では、パスワードを共有することによりオンラインで交換日記そのものができるウエブサービスも存在すると聞いています。

ただ、彼の「宝物」の交換日記は、こんな有り触れたものでなく、自分に育つ意志があり、そして育てる人がいる環境で、その一年間に、先輩に迷惑をかけながら、どのように自分が育ってきたのかという全記録が残されているもので、新人育成のひとつのバイブルなのです。

いま、彼は、自分が先輩に代わって、新人を育てる立場になりました。彼は、これを参考にして、メンターの役目を果たそうとしています。そして、相手の新人さんと「交換日記」をするのだと言っていました。
研修を担当していただいている外部講師の先生も、「とてもいいツール」として、受講生の皆さんに「交換日記」を奨励されていました。

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