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2009年4月27日 (月)

OJTチューターのチューター

先日、知り合いの他社の研修担当からいい話を聞きました。彼の会社は、一昨年から新卒社員のOJT指導者(チューター)向け研修を実施しています。今年も、新入社員研修と並行して、OJTメンターの研修を、外部講師を招聘して実施したのですが、終了時アンケートに思わぬことを発見したというのです。

いつも社内で研修を実施する場合は、自社の決まった定番のアンケートフォーマットを使用するのですが、今回の研修では、うっかり、その講師を派遣してくれた研修会社のフォーマットを使ってしまったのです。それも、その会社の定番のものですが、その中に、今後この研修の受講を奨めたい方はいますか?という質問で、□上司、□同僚、□部下、□友人、□家族、□その他、の選択項目がありました。

通常、こういったアンケートの取り方をしないものですから、自社には関係ないものとして無視を決め込んでいたのですが、アンケート結果をみて、驚きました。なんと10人中8人までが、□上司、にチェックを入れていたのです。なかには、二重チェックを入れている人もいたというのです。

理由欄のほとんどが、とてもチューターとして役立つ研修であるが、現場に戻ると、チューターとして指導できる環境が整っていないか、上司が忙しくてその重要性を理解しているかは疑問!というものでした。
彼は、この結果を見て、目からウロコの状態だったらしく、さっそく担当部内で検討して、今回のOJTチューターの上司にあたる人を対象に「チューターのチューター研修」を実施することを計画しているといっていました。

怪我の功名とはいえ、彼は、自社の定番アンケートでは、見えないものを見せてもらったと喜んでいました。

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2009年4月20日 (月)

テクニカルスキルとヒューマンスキル

そろそろ皆さんの会社でも、新卒社員の導入研修は一段落されたことでしょう。もちろん、医薬関連ではMRさんの継続研修を控えているなど、業種によって違いはあると思います。IT業種では導入研修は1カ月と聞いていますが、あとは現場配属のあと、長期にわたりOJTが実施されるようです。

私の知り合いにITシステムサービス会社の人事・研修マネジャーがいます。通常、システムサービスの業界では、テクニカルスキル教育が中心で、現場に配属されてから、少しづつヒューマンスキルを教え込むようです。というのも、お客さまの要望を伺ったうえで、自社の持つソリューションパッケージに落とし込む作業(コーディング)をするのに、ヒヤリングのスキルなどが必要になってくるからです。

ところが、私の知り合いは、テクニカルスキルよりヒューマンスキルの方が先だという考え方です。一般的には、この業界ではテクニカル80、ヒューマンスキル20がいいとこらしいのですが、彼の会社ではヒューマンスキルが40%を占めるようにしているとのことです。社内の誰とでも話ができる状況にしておいてから、テクニカルスキルを学べば、自分なりの知恵に変えることが可能になるといいます。

なぜなら、最近入社してくる「ゆとり世代」の新卒さんは、ご多聞にもれず、考えることをせず、すぐ答えを聞きたがる傾向があり、いくら優秀であっても育て方を誤ると、「言われないとしない、言われたことしかできない」人になってしまうからです。システム開発の現場では、いろんなプロジェクトが動いており、このソリューションでよいのか疑問を持たずに、ただ与えられたものをこなすだけの人材なら、育てる必要がないと言い切ります。

最近の導入研修では、いずこも「コミュニケーションスキル」習得を重視する会社が多くなっている様ですが、彼が長年やってきたことは、その会社が急成長している実績からみて、正しい方向にあるように思えます。

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2009年4月13日 (月)

凍りついた光景

私にとって「凍りついた光景」というのは、コミュニケーションのない光景です。金曜日の通勤電車の中でのことでした。スーツに身を固めたOLらしき30代前後の女性でした。持っていたトートバッグを棚に乗せたのですが、中身の納まりがよくないのか、棚での座りが悪く、座席に座っている人の膝の上に落としてしまったのです。

ところが、落とした本人は、悪びれる様子もなく、落ちてきたバッグを、何事もなかったように、また棚に乗せました。普通は「ご免なさい」とか「すみません」と座っている人に、一言あると思いますが、素知らぬ顔で、無言でした。中身がきっと軽いものだったかも知れませんが、たとえノート一冊を落としても、同じかも知れません。

さらに驚いたことに、落とされた人も、膝の上に落ちてきたのですから、一言あるのを期待しているのかと思いきや、同じ年頃のこの人も、無反応でした。この人たちにとってはこれが普通なのでしょうか。日ごろ社内のコミュニケーションの向上に四苦八苦している私にとっては、想像もできない光景に、凍りつく思いでした。

先週も新入社員研修で外部の先生にお願いした「よりよいコミュニケーション研修」で、その時間を境にみんながイキイキと「自分から話しかける」ようになった彼らをうれしく見ていたのですが、この光景が余りにもかけ離れたものでしたので、考えさせられました。

私たちの社内では、まず考えられないことですが、自分たちが目指すコミュニケーションスタイルを身につけた新入社員が現場に配属されたとき、先輩がこのような無言のコミュニケーションスタイルであったらと思うとゾッとします。

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2009年4月 6日 (月)

S席

コンサートや観劇でチケットを購入するとき、S席、A席、B席のように、分かれていて、一般的に舞台に近い席がS席で、チケットの価格もS席は特等扱いで、一般席に比べて倍以上もします。やはり見やすさでいえば、A席よりS席の方が断然見やすい訳ですが、その場の雰囲気やセリフさえ解かればかまわないという方ならA席でも充分楽しめると思います。

私は観劇よりも、コンサートによく行きます。S席とA席では、会場によっては雲泥の差が出ることがあります。たとえば、一階席の場合、S席だと頭上の上には何もないことが普通で、音も抜けて聞こえてきますが、A席の場合、二階席がかぶってきてしまって、高音の抜けが悪くなり、とてもこもった音になったりします。

S席とA席の招待券があれば、誰しもS席を欲しがります。A席でも、S席の隣であったり、後であったり、ラッキーなこともありますが、やはりS席なら当たり外れがないので安心です。この前、管理職向けFTF(Face-To-Face)コミュニケーション研修のとき、外部から招聘した講師の先生が、「対面指導のときは、お互いちゃんと目を合わせて、コミュニケーションをとるのですから、皆さん、S席で対峙することを心がけてください。」と言われていました。

社内研修で、席次を自由にすると、弊社の場合、お恥ずかしい話、後の席から埋まっていくのですが、遅れてきた人には、「S席を用意しておきました。」と冗談めかして、前の空いている席を案内します。

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