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2009年3月30日 (月)

虫の目、鳥の目、人の目

大局観に立って物事が見えない人に「木を見て、森を見ず」という比喩を使いますが、マネジメント研修では、細部にわたり物事をみることも、全体をみることも必要で「虫の目、鳥の目」という比喩が使われます。

さらに、部下の指導、育成においては、コミュニケーションが欠かせないので、「虫の目、鳥の目」に「人の目」を加えて、この3つを持つ必要があると諭されます。単に部下の行為を「虫の目、鳥の目」だけでなく、日頃からコミュニケーションをとることで、「人の目」をもって判断基準とせよ、ということです。

ところが、日頃、多忙を極め、対面指導など時間がとれない管理職の人たちが、わずか1日や2日のコミュニケーション研修における実習で、ロールプレイやケースをこなしても、おおよそ身につくものではありません。研修を終えて、現場に戻れば、メールの対応や書類の決裁に追われ、コミュニケーションをとっている暇など無い、というのが現実ではないでしょうか?

そもそも部下とのコミュニケーションというのは、上から一方的に働きかけるのではなく、部下からも働きかけがあってこそ成り立つものなのです。それには、いつも部下とは「常時接続」を心がけ、日頃から、たとえ無駄話であっても対話をすることで、部下から気易く話しかけられる「場づくり」が必要だと思います。

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2009年3月23日 (月)

-20

この前の管理職スキルアップ研修のスタートで、外部講師の先生が「当日の研修の目的」を話されたあと「今日は、皆さんに一つだけお願いがあります」といって、スライド画面に映されたのが「-20」です。一瞬、何のことだろうと思っていると「お見受けする限り、きょうは皆さん、40代、50代の人が多い様ですが、研修時間中は、皆さんの年令を「-20」でお願いします、ということでした。

ご承知のとおり、管理職の役割は、管理者としての「組織管理」、プレイヤーとしての「業務遂行」、人材の育成者としての「人材育成」ですが、この3つの役割を効果的に行うのには、リーダーシップとコミュニケーション能力が必要です。特に対面で部下や後輩を評価し、助言や指導する場合は、コミュニケーション能力が重要になってきます。それも若い世代を理解した物の見方や考え方が求められます。

年代にハイライトを当てた表現では「R25」とか「Around Forty(アラフォー)」など、つとに知られていますが、「-20」というのは、「今の年令から20才若い気持で」40代の人は20代に、50代の人は30代になったつもりで、話しあってくれと云うのです。

お蔭で皆さん対面のケースやロープレなどでは、結構、楽しく会話をされていましたが、これが研修時だけでなく、職場にもどっても「-20」で続けてほしいと思いました。

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2009年3月16日 (月)

新入社員の受け入れ

あと2週間もすれば、今年の新入社員研修が始まります。皆さんの会社でも、導入研修の準備や実施確認で大忙しと思います。会社の規模や、採用人数によっても異なりますが、導入研修は1~2週間というところが一般的です。知識研修が多い医薬やIT関連などの業種は別として、導入が終われば現場に配属されることになります。

受け入れ先は、本社の各部門の他、支店や営業所となるわけですが、受け入れ側として、いまから、準備は万全か、誰が主に面倒を見るのか、確認しておく必要があります。できれば、受け入れ部署として、受け入れた新人さんを「どのようなことが、どのような状態になることを期待して、どのように教えていくのか」部署で共有できるカリキュラムがあればいいと思います。

「最近の新入社員は、コミュニケーションが苦手?」とおっしゃるなら、受け入れ側の皆さんからコミュニケーションをとるよう心がけてもらいたいです。特に彼らが配属先に出社する初日は大事にしたいものです。期待より不安の方が強い状況で、初日を迎えるわけですから、受け入れ当日のスケジュールが、滞りなく進むよう、前日にリハーサルをするくらい、念入りに準備をしてほしいものです。

新人さんを「温かく迎えてあげよう」と誰しも思っていることですが、受け入れ担当が決まっているからと、わき目も振らずに、自分の通常業務の勤しんでみても、新人さんの目には、「温かい」空気は感じられず、むしろ氷を張りつめたムードを感じ取るのではないでしょうか?

皆さんが入社したときのことを思い出して、あのとき、こんな風だったらよかったのになあ、というのがあれば是非、実行して欲しいです。営業所なら、スタッフの名前だけでなく、仕事や所属の他に、星座や血液型、趣味や好きな食べ物などがイラスト入りで紹介するとか、他県から来た新人さんには、この町の観光案内やグルメのお店などの紹介、事務所近くのCAFÉや食事処の案内マップを用意しておくのもよいでしょう。

「最近の新入社員はコミュニケーションが苦手?」という前に、受け入れ側の「温かい気持」を具体的に現わすことで、話のきっかけとなるようなことを用意してあげたらいかがでしょうか?

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2009年3月 9日 (月)

携帯世代

このところの若い人たちの携帯の使われ方は異常です。電車やバス中で見られる光景は、一生縣命、わき目も振らず、ゲームをしたり、ネットを見たり、メールを打っています。「若い人」と申しあげたのは、中高生から大学生までの世代で、流石に社会人となると、その比率は、ぐっと少なくなります。

携帯世代といわれる彼ら、彼女たちは、よく観察していると、ナビなどを駆使して、知りたいことを探し当てようとしています。聞いてみると、友達は少なく、知り合いも含めて、大学生で5人くらいが平均というのには驚かされます。

そういえば、入社まもない新人さんは、人に聞くことをあまりしません。携帯世代は、人に聞かなくても、携帯から答えを見つけて、疑問点をクリアにすることが習慣になっているのでしょうか?たとえば、道に迷えば、ふつうは人に聞きますが、ナビがあれば、人に聞かずとも、携帯が答えをおしえてくれるからです。

ところが、会社では、分からないことは、携帯が教えてくれるわけがありません。分からないことを人に聞いて解決することが、不得手になっている彼ら・彼女たちにとって、コミュニケーションの取り方が分からないのです。「マニュアルはありませんか?」と聞くのが精いっぱいです。

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2009年3月 2日 (月)

誤解は当然、理解は偶然

「誤解は当然、理解は偶然」とは、マナー研修の講師で、名前が売れている、然る先生の口癖です。一瞬、ハッとするような表現ですが、コミュニケーションの必要性を説かれるときに使われるので、よく考えてみると、云い得て妙ではありませんか?

通常は「理解は当然、誤解は偶然」と思っている私たちのコミュニケーションでは、分かっているだろうと相手の理解を確認しないでいると、応々にして誤解を生じたりします。若い人を預かる諸先輩が「気づきのコミュニケーション」で、言わなくてもそんなことぐらい分かってくれているだろうと期待していても、「理解と伝達のコミュニケーション」世代の若い人は、それならちゃんと言ってくれればいいのに、と澄ましたものです。

ですから、仕事のうえでは「誤解は当然」起きるものだという前提で、大事なことは、確実に伝わったかどうか、相手の理解を確認する必要があります。「理解は偶然」しか起きないものと、心した方がよろしい、というメッセージです。

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