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2008年1月14日 (月)

アサーショントレーニング

「アサーションとは相手の気持ちや言い分を尊重しながら、自分の気持ちや言い分を相手に受け入れてもらう自己表現のコミュニケーション手法」ですが、この数年、新卒のフォローアップ研修で実施してきています。その中で、最近、疑問に思うことがありました。

それは、受講生のアンケートにあるコメントにもよく登場してきますが、「アサーションの意味や手法はよく理解できたが、果たして実際のビジネスシーンに置き換えた場合、先生の教えてくれた手法で、役立つのだろうか」という疑問です。

問題になっているのは、Dr. Stevensのアサーション理論の内容云々ではなく、表現方法のトレーニングで例題があまりに普段の生活シーンが多く、実際のビジネスシーンに置き換えることが難しいからです。もともと自己表現が苦手な人(一方的に主張しまくる人を含めて)に対する心理療法として用いられてきたため、例題が一般的になっているのは無理からぬことかも知れません。

もっとも、受講する側が、想像力に富んでいれば、その一般的な事例を、自分のビジネスシーンに置き換えることが可能なのですが、残念ながら、入社してくる若い人は、年々、想像力が乏しくなっているように思えます。一方、賢い人が多いものですから、研修での例題は、難なくこなせて優等生振りを発揮するのですが、現場に戻ってから、それを業務に活かすとなると、効果が出せない人が多いのです。

講師の先生も、受講生の反応を察知されて、ご自分の持ちネタを具体例としてかぶせていただくのですが、女性の講師が多い所為か、ほとんどが「主婦ネタ」で、家族のことや買い物のことなど、生活シーンのオンパレードで、若い受講生にとっては、それは「プライベートなこと」でビジネスと関係ないことから「講師の雑談」と写るのです。

気をつけないといけないことは、新卒のフォローアップ研修では、彼らは「ビジネスでより役立つスキル」を身につけようという意浴に満ち溢れて参加してくるのですから、それに応えていくことが肝要だということです。さらに彼らは結構「自分のロジックは正しい」と思いがちなので、少しでも分からないことがあると、人の所為することが多く、自分が想像力を働かす前に、具体例を「雑談」と決め付けてしまいがちです。

ご担当の講師方と改善策を考えるとき、最初の挿入部分で、「アサーションとは何か」より、「なぜアサーションの研修をするのか」をよく話してもらう必要があり、具体例を用いて実習するときも、絶えず「この例を引いて実際のビジネスシーンに落とし込んだ場合」をグループワークなどで議論させてもらうようにしたいです。

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