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2006年12月25日 (月)

武士道のすたれ

今年もあと1週間たらずとなりました。この1年、建築偽装事件、リコール商品の隠蔽、原産地を偽った商品、公的職員の不正行為など、巷では軌道を外れた事件が相次ぎ、なにか世の中が狂ってきたようで、これからこの種の事件がますます多くなると云われています。

格差の広がり、少子化・高齢者社会、フリーターの増加などの現実からしても、この傾向は明らかですが、一方、社内に目を向けても、何か、根本的な考え方に違いのある人がでてきて、是非もないことを議論する人が見受けられます。たとえば会社で決まっていることに対しても、上司からの指示に対しても、反論を展開する人がいるのです。

藤原正彦さんのベストセラー「国家の品格」という文庫本をお読みになった方もおられると思いますが、その中に出てくる「武士道のすたれ」のくだりは興味深いものがあります。江戸時代に遡れば、武士道がこころの支えになっていて、その志は町人社会でも活かされていました。「人様に迷惑をかけてはいけない」といった道徳感は、物事の是非を子供の頃から叩き込まれており、世の中も、まわりがそれを肯定しあってきたのです。

新渡戸稲造の「武士道」は、明治時代に「日本人の根底には武士道がある」ことを主張しましたが、明治以降は、その武士道精神が希薄になってきた結果、物事の是非をわきまえない出来事が起きる世の中になったのかも知れません。

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2006年12月18日 (月)

考課者訓練

当社も、目標管理を主とした人事制度(総合職、専門職)にもとづく評価制度を導入していますが、今年はグループ統合がありましたので、その評価制度の変更というより、全社にその内容を徹底する必要がありました。人事企画グループと一緒に全国の支店を回り、マネージャーの方を集めて評価制度を説明してきました。本来は、上司としての評価者スキルを中心とした訓練をしたかったのですが、時間的な制約もあり、評価の目的や内容、運用の仕方の説明がやっとでした。

内容的には、目標設定、達成の支援、時期ごとの評価に分かれていますが、いづれもマネージャーの方々の「日常的なリーダーシップ」と「考課者としての評価スキルの向上」が前提となっています。それがないと、目標設定の時点においても十分な合意が得られないままのスタートになり、達成の支援をしようにも部下の望んでいない方向で行われたりして、結果としての時期的な評価も上辺だけのものになりがちです。

来年は、もう一度、マネージャーの皆さんに集まっていただく機会を得て、外部研修機関の講師に依頼するなどして、「リーダーのための評価者スキル」として、日頃のコミュニケーションの大切さを徹底してもらいと思います。

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2006年12月11日 (月)

「仕事」と「作業」

この前の管理者研修のとき面白い演習テーマがありました。それは「仕事」と「作業」のちがいを受講者にわかってもらうためのものです。

よく言われていることですが、管理職に2通りのタイプがあります。部下を率先してリーダーシップを発揮する「リーダー・タイプ」と、部下との折り合いをつけてチームをマネジメントする「マネジャー・タイプ」です。

もちろん、両方の能力が備わっているに越したことはないのですが、そのような人は早くから頭角をあらわしていて、すでにワンランク上のポジションにおられ、この種の研修は必要としません。そのような人は、「仕事ができる人」といわれますが、自分でどんどん「仕事」を作っていって、組織をフル活用して、みんなに「作業」をさせていくのです。

もう、お気づきとは思いますが、決められたことや云われたことをすることが「作業」で、その作業を生み出すのが「仕事」なのです。管理職の中にも、「作業」ばかりしているくせに「仕事」をしているとカン違いしている人が多いようです。

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2006年12月 4日 (月)

管理職の男女比

管理職研修で気がついたことがあります。弊社では、女性の管理職がほとんどいません。女性の存在は、その「場」をなごませて研修は楽しいのですが、弊社の管理職研修は当然お堅いものになります。女性管理職が少ないのは弊社がメーカーであることに起因しているのかも知れません。

最近のデータによると、世界各国のマネジャーの女性比率はアメリカで46%、ドイツで35%、日本で10%とのことですが、実際はもっと少ないように思えます。もっとも外資系企業では、国内でも上記の比率に近いことはG社のマネジメントに参加したときも感じました。

弊社もご多聞にもれず、男女雇用機会均等法施行を受けて、女性に総合職への道を開いてきたのですが「女性の活用」は経営課題の一つになるくらい、なかなか管理職への登用機会にめぐまれません。

最近はテレビなどで華々しく活躍されている女性の社長や上級管理職が取り上げられています。でも、そのほとんどが女性の感性がモノをいうマスコミや装飾関係の話で、メーカーで女性リーダーが脚光を浴びる映像にお目にかかったことがありません。もっともテレビで話題になること自体、「女性の躍進はまだまだ」という証拠だと思います。

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