2009年7月 6日 (月)

女の人の車内メイク

3年ほど前、新書版で「電車の中で化粧する女たち」という本を読んだことがあります。当時は「社内メイク」ですら抵抗がある私たちにとって「車内」でメイクする人の出現は驚きでしたが、この本はアンチテーゼとして、車内メイクを肯定するものでした。

いわく、女性たちが電車の中で化粧するようになったのは、単にプライベートとパブリックの区別がなくなったのではなく、化粧そのものが変わり、車中での自己表現であり、立派な趣味の一領域で、意のままに外見を操ることができるコスメフリートと位置づけられていました。

その後も、電車の中で化粧している人をちょくちょく見かけますが、当時から、その人口が増えているわけでなく、特殊な人たちとして見られているようです。それでも、最近のブログネタの一つになっていて、
拝見していると「上手に化粧するものだ」と感心する人、「私はできないので、する人は勝手」と興味のない人、「車内メイクは別になんとも思わないが、この人の勤務態度はどうなんだろう」と想像する人、など、様々です。

私が「社内メイク」にお目にかかる時は、通常の通勤の時間帯でなく、比較的遅い時間です。不思議と朝の早い時間帯のすいている電車では、この光景に出くわしません。思うに、「社内メイク」の人は、時間がなくて、車中で化粧するのではなく、習慣として行っているようです。会社の女性に聞いても「バイト感覚」で勤められる人たちじゃないの、とそっけない返事です。

そうすると、件のブログに参加している人も、結構、勤めが自由な人が多いのでしょうか?「社員研修COM」にアクセスしてくる人は、比較的、大手の企業の方が多いと聞いていますが、一度「女の人のメイクってどう思う?」といったアンケートをとっていただけると別の結果がでるのではないでしょうか。

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2009年6月29日 (月)

面倒みるのが面倒

今年入社の新人さんも配属が決まりました。チューターと呼ばれる先輩諸兄も、その指導に必要な研修を終えて、現場で受け入れを楽しみにしています。導入研修を通じて、新人さんには、先輩から話かけられるのを待つのではなく、何事においても積極的に聴く姿勢を求めて来ましたし、チューターの皆さんにも、まずは、積極的に話かけてあげてください、とお願いしておきました。

チューターの皆さんは、それぞれの職場で、それなりの人が選ばれてきています。面倒見の良い人が多いので安心です。ただ、自分の仕事を抱えながらの職場指導となりますので、新人さんのために、どれだけの時間をさけるか、となると結構、厳しいものがあります。

チューター研修の先生の話では、会社の仕事内容によっても異なりますが、一般的に1日平均にすると約20%というのが多いようです。ちなみに当社のチューターの方の意見でも、平均的に同じ数字でした。先生の話では、何%でもよいのですが、最初に新人さんにそのことを伝えるようにした方がよいということでした。

そうでないと、新人さんはチューターの方が自分の面倒を、ずっと見てくれると思っていますので、誤解を生じることになり、手取り足とりになれば、それこそチューターさんも「面倒見るのが面倒」になってきます。一般的に面倒見のよいのは女性の方だといわれていますが、それは一昔の、子育てを任されていた時代のことであり、昨今では、何とも云えないと思います。

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2009年6月22日 (月)

絵本

最近、絵本作家の多くの人がいっていること、それは「絵本」というのは、「読み聞かせる」のが絵本であり、単に「買って与える」だけでは絵本ではないということです。そういえば、お子さんに絵本を読んで聞かせたご経験のある方はお分かりいただけると思います。

添い寝をしながら、お子さんに絵本を読んで聞かせることは、楽しいことではありますが、それは、本心からお子さんの成長を見守っている過程にあるのです。親が、読んで聞かせて次のページに移ろうとしても、お子さんは自分が納得するまで、そのページを押さえて、次のページへめくらせません。読み手のあなたも、お子さんの年齢に合わせて、ゆっくり読んであげたりします。

これは、正にコミュニケーションのあり方ではないでしょうか?添い寝をすること自体、コミュニケーションでいうタッチによるふれあいを確認できているのではないでしょうか?あなたが絵本を買うとしたら、単にお子さんに買い与えるだけではなく、読んで聞かせるためにあれこれ時間をかけて探して選ばれることでしょう。

研修は、人を育てるために行うとしたら、コミュニケーションは斯くあってほしいと思います。もちろん親御さんは講師の先生であり、受講生はお子さんに当たります。講師の先生も辛抱強く、相手を本気で育てる気持ちをもって臨んでもらいたいし、受講生は受講生で、自分が自立して育つために、講義を受けているのですから、すべてを吸収する意気込みで受講してもらいたいものです。

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2009年6月15日 (月)

送り手と受け手

コミュニケーションの重要性については、私たちは嫌というほど聞かされていますが、コミュニケーションの本質というか、何のためにコミュニケーションを取るのかといわれると、コミュニケーションの「送り手」と「受け手」の双方の側から考えないと答えがでません。

それは、「送り手」側のコミュニケーションとして、相手に伝えたい言葉、たとえば意味、事実、意思、アイデアなど、分かりやすくするために発するわけですが、それが結果として「受け手」の行動を促すことにならないと、コミュニケーションは完結したといえません。

自分は論理的な話し言葉が得意と言う人も、自分の意識にある伝えたいことと、それを言葉にして発する内容では、すでに80%しか表現できないと言われています。それを「受け手」側はどれだけ理解できるかといえば、まず50%がいいところではないでしょうか?だとすると80%×50%=40%となり、100%伝えたつもりであっても、相手の理解は40%になってしまいます。

「受け手」側が、理解したことを行動に移すとなると、期待値をもってしても50%というなら、40%×50%=20%になります。つまり、「送り手」が、いかにロジックにつたえようとしても、「受け手」が、納得して行動を起こしてくれるのは、わずか20%だということです。

ロジカルシンキング(論理思考)の研修では、グルーピング、筋道を立て方、なぜなぜ思考、ゼロベース発想、MECE、ロジックツリー、ピラミッドストラクチャーなど勉強しますが、「受け手」側に立場にたって言葉を発しない限り、コミュニケーションの完結という点からすれば、この行動への期待値は、ますます低いものとなることを肝に銘じるべきと思います。

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2009年6月 8日 (月)

ほめる

「人は誰もほめられて悪い気がしない」とは、よくコミュニケーション研修で、講師の先生が言われることですが、その具体的な「ほめ方」の演習となると、その研修会社によって違いがあり、中にはちょっと疑問に残るケースもあります。

本来、人を「ほめる」のは、人をやる気にさせたり、ミスがなくなることを期待して、相手に「信頼されている実感」を与えることだと思います。ですから、「事実に基づき」相手の優れているところを認め、言葉で伝えるべきで、事実でないことを、あたかもたたえているかのように言うことは「おだてる」ことになります。

研修会社の演習の例題が異なるというのは、「事実に基づき」ほめるのですが、ある会社の演習は「性格、容姿、センス」といった見た目をほめることしかしません。それは事実にもとづいているにしても、うわべだけのことで、その人の行為をよく観察して発せられる言葉ではないと思います。これでは相手に気に入られるように振る舞っているようなもので、「ほめる」のではなく「こびる」ことになります。

「ほめる」のは「行動をほめる」ことであってほしいです。別の研修会社さんは、ちゃんと「ほめる」の言葉の規定をしてから演習に入ってくれます。演習では、態度、取り組み姿勢、文書の書き方、話し方、決断能力などでの「行動をほめる」ことです。

この「ほめる」手法より「注意、しかる」手法の方が難しいと言われていますが、先の「うわべだけのほめ方」を続けていると、部下を注意したり、叱ることができなくなります。その場かぎりのお世辞めいた「ほめ方」をつづけていては、上司や部下の仕事ぶりを観察することが疎かになりがちになり、相手から見放される結果になるのです。

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2009年6月 1日 (月)

板書の技術

古くは小学生の時、先生が黒板を使って授業をしてくれました。いまから思えば、ずいぶん内容がよく網羅されていて、生徒は、食い入るように先生が書いてくれる文字を追っていました。それに比べ、いまの私たちは、会議室に黒板があるのですが、ほとんど使われたことはありません。

外部から招聘する講師の先生は、最近パワーポイントで作ったスライドを使って説明されることが多いのですが、ご要望により、ホワイトボードも準備させていただいています。ただ、このボードに書かれるのは、難しい言葉の説明とか、質問に対する集計など、ほんの少しです。

小学校の先生が、板書が上手なのは、生徒に分かりやすく伝える手段として、それしか与えられていない環境だからかも知れませんが、「板書の極意」のような本を勉強され、自分なりにいろいろ工夫をされてきた結果ではないでしょうか? それが、中学、高校、大学となると、板書の機会がだんだん少なくなって来ているように思います。

そして社会人になると、もうパワーポイントを使うことが板書の代わりのようになってしまい、肝心の「分かりやすく伝える手段」としての役目を果たさず、一方的な説明に終始しているような気がします。中には、その「手段」が目的化してしまい、スライドの見栄えにこだわり、作成した本人の自己満足に終わったりする人も見かけます。

私は、「ドクター漫談」で人気のケーシー高峰さんの板書がとても気に入っています。時間的な都合で予め書かれているものに、書き足して行くやり方ですが、そのボードに客を惹きつけるノウハウには、大いに感心させられます。PCを使ったスライド説明では、とうてい達成できない充実感があります。

最近では、ファシリテーションの技法の中に、板書の技術があり、板書役が重要な働きをします。板書することにより、 行き交う言葉が、白板の上に固定化され、空間に消えていく言葉が、記憶に残っていくので、
そこから議論が始まったり、その原点に戻ったりできます。

もっとも「板書役」には、それ相当の「人の話を聴く力」、「見える化する力」、「速記できる力」など要求されますので、だれでも務まるものではありません。

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2009年5月25日 (月)

パンデミック

このところテレビのトップニュースは新型インフルエンザで持ち切りです。豚インフルエンザとしてメキシコに端を発したこの新型ウイルス感染症は予断をゆるさない状況にあります。このような感染症が世界的に流行することを「パンデミック」というそうですが、WHOの発表では、いまのところ、そのパンデミックの一歩手前とのことです。

これまでの歴史的なパンデミックの例としては、ペスト、コレラ、スペインかぜ(インフルエンザ)などがあります。また、最近では、高病原性トリインフルエンザ、SARSなど、パンデミックには至らなかったものの、その一歩手前の状態になりましたが、今回の新型インフルエンザは、これと同等というのでしょうか?それに日本人だけでしょうか、誰に会っても、この話で持ち切りで、感染症の予防マスクが品切れ騒ぎになるなど、まるでオイルショック時のトイレットペーパーみたいです。

それでも、私の知っているある大手企業は、今日の状況を想定していて、早くから対応策が実施されているのには驚かされました。たとえば、集合研修の場合、感染症が多発する地域での開催は延期したり、その地域からの招聘は控えるなど、当り前のように対処しているのです。いま品薄のマスクなどは大量に準備されていて、出社時、在社時、帰社時に3回取り換えられるよう一人1日あたり3枚が支給されているのです。

リスクマネジメントとは、このようなことを当たり前にできるような体制を、いつでも取れるようにすることでしょうか?

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2009年5月18日 (月)

4つのお願い

先日、いつものコーヒーFC店で、一息入れていた時のことでした。その店で、新規採用のアルバイトさんにスーツ姿の店長らしき人が、私の近くで、就業規則等の説明をしていました。場所がないこともあり、客席の隅で話をされていたのですが、それとなく、話の内容が聞こえてきました。

簡単なカラーの小冊子が渡され、それを見ながらブランドの意味から始まって、就業規則の具体的な説明をされていました。いわゆるマニュアルには違いないのですが、採用側の人が、一つひとつ分かりやすいように話されるのは、これからそのお店で働く人にとって、理解しやすいと思いました。

たとえば、「出勤時間は9時となっていますが、15分前に来てください。制服に着替えてからタイムカードを押してください。タイムカードはお店のパソコンに入力します。」といった具合です。ひるがえって私たちの場合を考えると、ただ9時~5時としか言わないくせに、やれ、ギリギリにくるとか、タイムカードを押してから化粧室に入るのはいかがなものか、と陰口をたたいているのではないでしょうか。

そして、彼はその若いバイトさんにむかって、「私たちから4つのお願いがあります。」といって、
1.    笑顔を絶やさないでください。
2.    時間内で、できることを精いっぱいしてください。
3.    仲間と力を合わせて仕事をしてください。
4.    返事をすることを心がけてください。

「どれも当り前のことですが、私たちは、当り前のことができるようにしたいのです。」と付け加えておられました。私は昔からこの全国に店舗展開をしているコーヒーチェーンが好きで、一息いれるならこのブランド店を利用します。コーヒーが美味しいこともありますが、お店のひとの応対がFC店にしては、とてもさわやかだからです。

この店も、帰りがけに、店員さんが「ありがとうございました」と、私の顔をちゃんと見て、笑顔で見送ってくれました。

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2009年5月11日 (月)

内定取り消し

サプライムローンに端を発した不況が私たちの雇用にも大きな影響を与え、企業業績の悪化から「内定切り(内定取り消し)」が大きな問題になっています。最近、産業能率大学が、新入社員を対象としたビジネス分野での流行語に関する調査結果では、最も選ばれた言葉は「内定取り消し」で、回答者の7割が選択するなど、他人事ではないという昨今の世相を反映した結果になっています。

一年前までは、まったく逆の現象というのでしょうか、学生さんに採用内定を出していても、複数の会社の内定を並行してお取りになることで、企業は、学生さんの方から「内定を取り消し」されることが当たり前でした。もっとも、それが社会的に常識化していて、ニュースにもなりませんでした。

この間、大学のOB会の集まりがあり、人事で採用に携わっている友人は、いままで、どれだけ、「学生さんからの内定取り消し」で企業が泣いてきたか、分かってほしいと云っていました。もっとも、これは昨年までの学生さんのことで、今年の学生さんには関係のないことかも知れません。

内定を取り消されてしまった学生さんの中には、来年の就活に向けて大学を留年するという人も多いと聞きます。なぜ、留年までする必要があるのかと思うのですが、その背景には、日本の多くの企業が定期一括採用方式をとっていることがあげられます。

3月に卒業する学生さんが一定数まとめて採用されて4月から働き始める方式は、日本の特有の在り方なのです。同時に、日本の雇用の特徴として、勤続年数をベースにして賃金体系や退職金などの待遇が決定していることもあげられると思います。

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2009年4月27日 (月)

OJTチューターのチューター

先日、知り合いの他社の研修担当からいい話を聞きました。彼の会社は、一昨年から新卒社員のOJT指導者(チューター)向け研修を実施しています。今年も、新入社員研修と並行して、OJTメンターの研修を、外部講師を招聘して実施したのですが、終了時アンケートに思わぬことを発見したというのです。

いつも社内で研修を実施する場合は、自社の決まった定番のアンケートフォーマットを使用するのですが、今回の研修では、うっかり、その講師を派遣してくれた研修会社のフォーマットを使ってしまったのです。それも、その会社の定番のものですが、その中に、今後この研修の受講を奨めたい方はいますか?という質問で、□上司、□同僚、□部下、□友人、□家族、□その他、の選択項目がありました。

通常、こういったアンケートの取り方をしないものですから、自社には関係ないものとして無視を決め込んでいたのですが、アンケート結果をみて、驚きました。なんと10人中8人までが、□上司、にチェックを入れていたのです。なかには、二重チェックを入れている人もいたというのです。

理由欄のほとんどが、とてもチューターとして役立つ研修であるが、現場に戻ると、チューターとして指導できる環境が整っていないか、上司が忙しくてその重要性を理解しているかは疑問!というものでした。
彼は、この結果を見て、目からウロコの状態だったらしく、さっそく担当部内で検討して、今回のOJTチューターの上司にあたる人を対象に「チューターのチューター研修」を実施することを計画しているといっていました。

怪我の功名とはいえ、彼は、自社の定番アンケートでは、見えないものを見せてもらったと喜んでいました。

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